小平市都市計画マスタープラン中間まとめを読む(その5) 無作為抽出アンケートの道路についての意見

無作為アンケートの自由記述意見から既存道路整備、都市計画道路の整備について考える

最後に、都市計画マスタープランを見直しするに当たっての、無作為抽出アンケート自由記述での道路整備に関する意見について、分析する。自由記述255件の意見のうち58件が道路に関する意見であったが、そのうち「道路」そのものに関わる部分だけを抜粋した54件が何を課題としているか、以下のように分類した。54件と異なる意見はさらに細分化して1項目としている。また1項目が複数に該当することもあるので、総数は合わないが、どのように分類したかは、詳しくは無作為抽出アンケート結果の自由記述、道路部分について抜粋のPDF見て頂きくか、JPEGでもブログの最後に載せているので参考にしてもらいたい。無作為抽出という方法は、無作為であるが故に、市民参加したい一部の強い市民の意見に偏らないというメリットがあり、その意味で市民の普遍的な意見を表していると言えるので、改めて取り上げて分類してみた。

  • 都市計画道路の新設に肯定的 8件
  • 青梅街道・五日市街道などの既存幹線道路、たかの街道などの生活道路の整備 22件
  • 歩道、自転車道の改善 26件
  • 幹線道路と西武線踏切を高架やアンダーパスなどで撤去 4件
  • 3・2・8号線に否定的で、雑木林を守ってもらいたい 9件
  • その他 8件

既存の幹線道路、生活道路とその歩道・自転車道に課題があることがわかる。この結果は、その1でも述べた無作為抽出アンケート結果の「市全体のまちづくりの満足度と重要度」の結果とも近い。既存の道路に十分な幅員がないことが根本にある。小平市が主催したH28年4月7日(木)午後1時から東部市民センサーで行われたまちづくりサロンに参加して、小平市の担当者の話を聞いた。「既存の道路や歩道、自転車道の整備には、労力もお金もかかる。(強制力のある)都市計画道路を整備する方がすすめやすい」という説明をしていた。

確かに都市計画道路は事業化すれば、任意による用地買収を行い、最終的には土地収用法が適用でき、整備を確実に進めることが出来る。しかし、自分が生活で移動するルートでない場所に都市計画道路が出来ても、歩行・自転車の場合は、遠回りになって解にならない場合もある。

既存の道路の整備は、何が難しいのかと言えば、計画されていない用地を買収するのが難しいようだ。しかし例えば、府中街道のたかの街道から青梅街道までの間は、1994年ごろ民家や農家にセットバックの協力をしてもらい、拡幅、歩道整備がされた。東京都がどうやって行ったのかは不明であるが、やればできるのだ。小平市民等提案型まちづくり条例や地区計画で、自宅を建て替えるときに、1m~2m、セットバックしてもらうようなルールをつくることは考えられないだろうか。さらに小平市がセットバックに協力いただける沿道の住民から土地を高く購入する条例のようなものでサポートすれば、協力してくれる住民もいるのではないだろうか? 土地を供出してくれた住民には、小平市が表彰したり、モニュメントに名前を刻むとか、実現出来ないのだろうか? そんなにゆっくりやったら、いつまでもたっても完成しないと言われるかもしれないが、都市計画道路も計画決定から53年経過して、整備率40%と進んでいないことを考えれば、既存道路の整備も同じ事だ。

小平市には、硬直化した考え方でまちづくりを進めるのではなく、多摩地区の近隣他市のやり方も参考にしながら、まちづくりの中で発生している都市計画道路と自然環境や商店街が衝突しているという課題について、都市計画マスタープラン見直しの中で、市民と情報を共有し、解決方法を一緒に見つけるため協力を求め、少しでも自然環境、農地、住環境、商店街などをつぶさないまちづくりを目指してもらいたい。

(文責 神尾 直志)

無作為抽出アンケート_道路についての54の意見_1

 

無作為抽出アンケート_道路についての54の意見_2

無作為抽出アンケート_道路についての54の意見_3

無作為抽出アンケート_道路についての54の意見_4

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