2016年5月15日 日曜日、よく晴れていて風もなく天候にも恵まれ、小平3・3・3号線の第六回目の予定を歩く会を行った。参加者9名。
学園東小通りの北側の住宅街や、小平2小の南側の敷地や学童保育部分、あけぼのパンとパンピー食品の南側を通り、東京都の第四次事業化計画で、優先整備路線に指定された新小金井街道から、鈴天通り商店街、光が丘商店街、新しく出来た旧NTT宿舎の跡地のマンション、駐輪場、花小金井南口の既設部分を経由して、小平グリーンロードの一部である多摩湖自転車道と重なる部分を通り、西東京市境まで3時間半ほどで終了した。
学園東小通りを北側に入った部分の空き地の予定地。東(写真左)にも、西(写真右)にも、新しく住宅が建てられている。学園東小通りの北側の路地は、行き止まりが多い。行き止まりなので、子どもの遊び場としてはよかっただろう。住宅が増えれば増えるほど用地買収にかかる公金は増える。小平3・3・3は左から右へ東西に通る。

小平2小の南側にある学童保育、小平3・3・3の予定地。手前に見える車道は回田道。小平2小のグランドはかなり小さくなる。小平333は、写真左奥(西)から手前右(東)に抜けていく。
新小金井街道を西に渡って、鈴天商店街の北側へ。小平3・3・3予定地の土地が、住宅用に販売されようとしている。小平3・3・3は西(左)から東(右)へ。
小平3中の鈴天通りを挟んで北側の小平3・3・3号線の予定地に、送電塔が予定地にある。どちらに移転するのか。小平の西側にも同じような箇所がある。ざさんな計画、またはずさんな調整としか言いようがない。
光が丘商店街通りから北側の路地に入ったところにある空き地には、既に東京都が持っている土地が。道路予定地と(財)東京都道路整備保全公社の看板。

和菓子屋さんでお団子を買って休憩。60円とリーズナブルでとてもおいかった。

光が丘商店街から南側にはいったところにある農地。遠くに見える大きなビルとビルの間を小平3・3・3が通る。写真の農地は予定地ではない、写真の左側(北)を小平3・3・3が写真手前(西)から奥(東)へ通る。

小金井街道と面する小平3・3・3の予定地にある東京都から小平市が借りて、無料自転車駐輪場として開放している。ほかの小平市の駅付近にある市の駐輪場と異なり無料で貸し出しているが管理されていない。自転車がぎゅうぎゅうに押し込まれている。小平3・3・3は、写真奥(西)から写真手前(東)に。写真左(南側)の住宅との境界が、小平3・3・3の南側の端になっている。

花小金井駅南口にある小平3・3・3の既設部分。駅への最短距離に横断歩道がないが、車も多いわけではないので、最短距離をバイパスして通る人が少なくない。危険だ。歩行者に考慮した設計には出来なかったのか?
多摩湖自転車道から撮影。多摩湖自転車道の南側の農地の小平3・3・3予定地。小平3・3・3は写真右奥(西)から、写真左手前(東)に抜けて、多摩湖自転車道と200m以上交差する。
多摩湖自転車道と、小平3・3・3が重なる部分。写真右の手前から左の奥へと200m以上、多摩湖自転車道の重なっている。一案として、多摩湖自転車道を写真右側(西)に移動して、小平3・3・3と平行に通して、交差部を最小にすることが考えられる。小平市が東京都と調整しないといけない問題だ。この課題は、現在改定が行われている小平市都市計画マスタープランに記載されるべきだ。

多摩湖自転車道の北側の予定地。28区画、一区画約36坪の建売住宅、予定販売価格帯4,900万円~で販売中のチラシがおいてあった。チラシには小平3・3・3予定地であることは記載されていないが、販売するときには都市計画法第53条に基づき、不動産屋から伝えられるはずだ。写真手前の住宅が小平3・3・3予定地。このエリアも向こう10年で事業化が予定されている優先整備路線である。住宅が予定地に建てられると、用地買収にかかる費用は上がっていく。

多摩湖自転車道と小平3・3・3が重なる部分はここまで。右側は鈴木街道。写真右奥に見えるのがお風呂の王様。小平3・3・3は写真左奥にそれていく。
小平3・3・3予定地を歩く会、西東京市境で終了。こちらは小平3・3・3予定地より南側にある、石神井川を撮影。石神井川は、小平市花小金井南町にあるゴルフ場、小金井カントリー倶楽部の西側に源流があるらしい。西東京市芝久保町という地名、窪地(くぼち)になっているから、芝久保(しばくぼ)という地名なのではないか?とディープな話題になった。
今回は、光が丘商店街の小平3・3・3予定地にある1件のお店にインタービューできた。優先整備路線になったことはご存じだった。2-3年先なら、移転先で継続するかも知れないが10年先ならもうお店をやめるとのことだった。予定地に住んでお店をやっている方は、それぞれいろんなお考えがありそうだ。移転してもお店をつづけたい、移転を機にお店をやめたい、時期によっては継続したい、もしくは、引退したい。商店街も高齢化が進んでいる。共通しているのは、いつ事業化が始まるのか?予定を知りたいと言うことのようだ。
H28年1月28日に行われた小平市都市計画マスタープラン全体構想特別委員会で、都市計画部長が小平3・3・3号線に対しては、以下の説明をしている。「道路ができたときの周辺の町をどうするか、それはまさに小平市の問題でございますので、地域をどうつくっていくか、具体でいいますと、今、商店街をちょうどまたぐような部分がございます。そこがなくなったときに、周辺の商店をどのように再整備するのか、しないのか。実際には住宅が張りついていますから、急に住宅を除いて商店を建てるのは難しい面もありますが、そこは地域に入っていって、いろんな声を聞いて、まちづくりをしっかり進めていきたいと考えてございます」。小平市は、商店街がなくなってしまうことを認識している。しっかり周知を行い、沿道のまちづくりについて、予定地周辺の住民にしっかり意見を聞いて、まちづくりに反映していって頂きたい。沿道のまちづくりについて、改訂中の都市計画マスタープランの改訂に記載すべき内容である。
小平市の商店数は都市計画マスタープラン中間まとめのP7(下図)によると年々減少している。売り場面積は若干増加している。個人商店が減って、大型店舗が増えていることを意味している。鈴天商店街と光が丘商店街の大部分がなくなったら、商店数は大きく減るだろう。
参加者の主な意見は以下の通り。
- 商店街の問題は大きい。どう折り合いをつけるのか?
- 商店街、多摩湖自転車道(小平グリーンロードの一部)人の往来が多いので暮らしの形が変わってしまう。どう変わるのかイメージが出来ない。
- どこを通るかがわかって良かった。
- 花小金井駅の南側の小平3・3・3既設部分、なぜ太い道路があるのか謎だったが、今日わかった。
- 小平3・3・3号線予定地を歩く会。3回分、すべて歩いた。小平市は東と西で雰囲気がだいぶ違う。商店がなくなるのは残念だ。
- 実際に歩いてみると都市計画の中に生活がない(生活が考慮されていない)。50年前の計画、いつまで縛られるのか?つくればメンテナンスの費用もかかる。国の補助金が使われることになるが、東京都で使うべきでない。熊本、東北などに被災地に回すべきだ。
- 市報こだいら 5月5日号の都市計画道路の地図に小平グリーンロードが載っていないのは問題。小平3・3・3が出来た後のグリーンロードはどうなるのか?ポジティブなビジョンを見せてもらいたい。どんなイメージになるか、交差部の絵を描いて周知してもらいたい。
- 歩いていない人はわからない。見える化しないとわからない。ここはなくなるよと、情報を公開する義務が小平市にはある。これだけのことをやるけど、失われる物に対して、メリットも示さないと行けない。
- 小平市都市計画マスタープラン中間報告があったが、どういう風に市民の要望を反映していくのか?
- 小平3・3・3を通して意味があるのか?
- 小平3・3・3のエリアではなく、住宅を作りすぎて道路の整備がたりないという声を聞く場所もある。そちらを優先した方が良いのではないか?市民の声をもっと吸い上げて優先順位を決めるべきだ。
これで、小平3・3・3号線を歩く会も2巡した。6月から3巡目に入る。これから参加者を集めていくのが大変になるが、皆様の参加をお待ちしております。次回は6月12日、19日、26日、のうち1日を予定している。鷹の台駅13:30集合で、中島町の玉川上水交差部まで。
(文責 神尾 直志)