2016年11月13日(日)、11月にしては暖かい日、第11回目の小平3・3・3号線予定地を歩く会を行った。今回は、中部地区の最後の会、14名が参加。今回は20代学生が2名参加してくれた。
小平市の都市計画マスタープランの見直しの状況や、歩く会のゴールから近い、小平駅北口再開発について建設新聞(2016年8月23日)の内容などを説明しました。

西武国分寺線との交差部。小平3・3・3と交差する。小平3・3・3は写真奥(西)から手前(東)へ通る。

小川町1丁目。閑静な住宅街と畑が共存する場所。南側(右側)の道路から北側(左側)畑が予定地、手前(西側)から、奥(東側)へ小平3・3・3は通る。

小平3・3・3(写真手前(西)から、奥(東)へ)と小平3・2・8(写真右(南側)から左(北側))の交差するところ。小平3・2・8の用地買収がかなり進んでいる。

小川2丁目地域センター(写真右奥)の手前側(南側)の小さなグラウンド。このエリアと、小川2丁目地域センターの駐輪場までが小平3・3・3予定地。写真左側(西)から右側(東)へ小平3・3・3は通る。参加者から、この写真の左側にある15小が南北に分断されるので北側からのアクセスが悪くなるのではという意見が出ていた。

小川二丁目の小平都市計画公園(3・3・1 鎌倉公園)。小平3・3・3の予定地は左側(北側)の2階建ての建物を含む写真手前(西)から、写真奥のゴルフ場(東)へ抜ける。打ちっ放しゴルフ場のほぼ中央を通る。なお、2016年度に見直し中の都市計画マスタープラン改定案(第11回小平市都市計画マスタープラン見直し検討委員会の議事資料)には、「小平らしい農を身近に感じる農業公園として小平都市計画公園(3・3・1 鎌倉公園)の整備を検討するなど、訪れたくなる魅力的なまちづくりを進めます。また、公園整備にあたっては、隣接する新五日市街道線(小平 3・3・3 号線)の一部区間などの周辺の基盤整備も検討し、青梅街道駅周辺との回遊性を高めるまちづくりのあり方を検討するなかで、健康増進にもつながるまちづくりを進めます。」と記載。農業公園をつくるが、小平3・3・3号線をつくらせろ、というように読める。農業公園と、28mの大型道路、全くなじまないものを同時につくろうとしているので説明が意味不明になっている。東京都からの要請が強く、小平市が応えているのだろうか。東京都の第四次整備計画でも、このあたりは向こう10年で建設が予定される優先整備路線ではない。残された農地に、少なくてもこの10年では必要のない小平3・3・3をつくることは市民に説明が出来る予算の使い方だろうか。

小平市役所南側の雑木林、ここも小平3・3・3号線の予定地。小さな空間であるが市役所を訪れる市民や、市の職員の憩いの場だ。写真右(東)から、左(西)へ小平3・3・3号線は通る。道路が出来れば小さな雑木林もなくなってしまう。

小平市役所の東側、素敵な井戸が。この写真は小平3・3・3の予定地ではない。この住宅街の奥(北側)に左側(西)から、右側(東)へ小平3・3・3は通る。

静かな住宅街の路地が小平3・3・3の予定地。写真の奥(東)のコンクリートの建物が小平市役所。市役所南側の写真奥(南側)から写真手前(東側)へ、小平3・3・3は通る。

ユタカ保育園の西側の予定地。左側(北側)の駐車場の一部から、路地、右側(南側)の住宅、ユタカ保育園の園庭が小平3・3・3予定地になっている。小平3・3・3は写真手前(西側)から奥へ(東側)を通る。

ユタカ保育園の園庭、道具、遊具など。写真手前(西側)から写真奥(東側)へ小平3・3・3号線は通る。

学園東町の素敵な住宅。小平3・3・3の予定地ではない。小平3・3・3は写真の左側(北側)。学園東町には庭がひろくて、素敵なお宅がいくつか見られる。

8の字に見える遊具があることから、8の字公園と地元では呼ばれていると参加者が教えてくれた。小平1中の南側の小平3・3・3予定地。こども達の集合場所になっているそうだ。8の字公園の右側(北側)半分が小平3・3・3の予定地。写真の右奥(西側)から、左手前(東側)を小平3・3・3は通る。

あかしあ通り西側にある公園でブリーフィングして歩く会は終了。小平3・3・3号線は、公園のブランコ奥(北側)を写真左(西)から右(東)へ通る。
参加者からの意見は以下の通り。
- すべて歩いた。小平市内は、いろいろ歩き回ってきたがまだまだ歩いていない場所があり発見がある。小平3・3・3号線は歩く度に何故と思ってしまう。ひとたび計画されると立ち止まることが出来ないのは問題。
- 全ルート歩いた。畑の分断箇所も数多くあることに気付いた。初めて歩いたところには、その場所の暮らしが伝わってくる。何故これからつくるのだと思う。
- 地元に住んでいる。予定地に住んでいる人から、不動産屋さんから予定地であることの説明は受けているが、(小平3・3・3は)出来ないよ、とも言われたと聞いた。
- 小平3・2・8と小平3・3・3の交差点。買収が進んで(完成後の姿が)想像が出来てしまう。
- はじめて参加した。現場を見ることの大事さを感じた。街が寸断される。疑問を感じる。
- 初めて参加した。鈴木町で生まれ育った。歩くと長い距離だった。本当に必要なのか、地域の住民にどんなメリットがあるのか、上(東京都)から落ちてくるのはおかしいと思う。友達との会話、政治の話、しらけてしまったり白い目で見られたりして話題にしづらい。普通に地域の問題として考えて欲しい。どうしたらいいかわからない。
- 楽しいイベントとして行いついでに道路計画のことも知ることが出来る、というようになる方が、参加しやすく周知が進むのではないか。楽しみがないと、なかなか普通の人は参加しづらい。
- 公共施設をうまく小平3・3・3をよけてつくっているのがよくわかった。
- 自分たちの街のことを知らないと感じた。道路になってしまうこと、どれだけの人が知っているのか。緑が奪われる。何も出来ないことがはがゆい。
- 都市計画道路は、まっすぐな計画が多いが、小平3・3・3は蛇行している。学園東町と仲町の境界線を南にカーブしていたのが気になった。1985年に、小平に移り住んできた。予定地は既にいまの雰囲気だった。このあたり友人も多い。10年後には東京も、小平も確実に人口減少が始まるのに何故、これから新設道路をつくるのかと思う。
- 青梅街道が近い。不要であることがよくわかる。嫌がらせのように優先整備路線にする。安寧な暮らしをこわす。(行政が)道路ばかりつくりたがるのは何故かわからない。
- 計画は知っていた。この予定地に道路をつくることのリアリティのなさは、何なのか?小平市民に何が還元されるのだろうか?小平は東京五輪とは何も関係ない、都道をつくること疑問感じる。むしろ東西の自転車道や遊歩道があればいいと思った。
- 50年前の計画が呪縛のように、よみがえるのは何故か?市民のために必要なのか?
- ひどい(計画)の一言しかない。決めたことが止められない、戦前・戦中から一緒。人は困っても立ち上がらない。これはおかしい、不公平だという感じると、立ち上がる。この活動には楽しさの要素がもっと入ると良いかもしれない。
小平3・3・3の予定地を歩く会は、小平都市計画マスタープランに、市民の意見が多く出るようにと思ってはじめたが、次回、12月23日(祝日)で月一定例開催は最後の会となります。是非ご参加下さい。
12月23日(祝日) 13:30 小平駅改札集合、あかしあ通りから、小平グリーンロード東側西東京市境までを歩きます。くらしくはこちら
なお、第11回小平市都市計画マスタープラン見直し検討委員会の議事資料には、すでに小平都市計画マスタープランの改定案が出ている。12月中旬から、意見募集が始まるので、参加した皆さんは、市民の目線での意見を、積極的に小平市に出してもらいたく御願いします。
(文責 神尾 直志)