都市マス見直し検討委員会を傍聴しましょう。

日時 平成29年2月3日(金)午後4時から

場所 小平市福祉会館 3階 第1集会室

定員 10名

申込 当日、午後3時40分から、会場で受付(申込み多数の場合は抽選)

小平市都市計画マスタープラン見直し委員会を傍聴しましょう。市のサイトはこちら

みなさんの提出した意見が、どう反映されるか、都市マスの見直し検討委員会を傍聴に行きましょう。

小平3・2・8号線を「住民参加で見直す」としたら?

小平市中央公民館サークルフェアに参加して、企画展示とワークショップを開催しました。

◆展示 2016年11月1日(火)~6日(日) ※3日(木)は休み
小平中央公民館1階ギャラリーにて

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2013年に小平市で行われた住民投票は、投票率50%に達しなかったため開票されなかったけれど・・・・
成立して開票され、「都の道路計画を見直す」という意見が多かったとしたら・・・・、
道路計画をどのように見直すかについて市民同士の話し合いが行われたことでしょう。
それは、日本で都市計画に市民参加するはじめの一歩になったことでしょう。

都市計画へ市民の意見を反映させるにはどうしたらいいのでしょう。
小平3・2・8号線を例にして、市民参加を模擬体験する展示をしました。
具体的には、小平3・2・8号線について市民が意見を出す試みとして、
都の現行案と市民が考えた代替案いくつかを掲示して、
来訪者の方にどの案がいいと思うかシールを貼ってもらいました。
展示期間中ブースにきてくださった沢山の方達からいろいろなお話を伺うことができました。
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各案の特徴・メリットとデメリット

A案 東京都の原案

南北交通がスムーズになる。玉川上水と雑木林、閑静な住宅地が失われる。

B案 地下案(代替案1)

東京都案と同じ経路。玉川上水と雑木林の緑を残せる。工事費維持費が高い。

C案 府中街道拡幅案(代替案2)―3・2・8号線の国分寺市との境、五日市街道への接続方法に2案あり

 C-1案 府中街道の久右衛門橋から五日市街道まで新たな道路を作る案

 C-2案 五日市街道まで現在の府中街道を利用する案

  • 府中街道を広げて繋ぐので道路は一本で済む。玉川上水と雑木林の緑を残せる。
  • 東京都案より少ないが新たな立ち退きが生じる。

D案 新設道路不要案

  • 右折レーンの設置、クランクの解消など府中街道を段階的に改良していく。
  • 五日市街道から青梅街道まで2車線なので、渋滞が生じる可能性がある。

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シールを貼ってくださった方は93名でした。

(内訳:A案16名、B案6名、C-1案10名、C-2案5名、D案56名)
D案にシールを貼った方が一番多く、次いで、A案16名、C-1案10名、B案6名、C-2案5名の順でした。

参加された方の意見

  • 青梅街道の府中街道とすでに完成している3・2・8号線の間を広くして、信号待ちの大型車すれ違える幅を確保すればクランクも十分車は流れる。新しく道路を作らなくても今のままで大丈夫では。
  • 地下案がいい。住民同士の話し合いは大切と思う。
  • タクシーやトラック、宅急便等日頃道路を使っているドライバーの意見を聞くといいアイデアが出るのでは。
  • 住民投票に行った。D案がいいと思う。
  • 玉川上水の環境に魅かれて小平に越して来た。シール貼りをして市民が意見を出すことで、道路計画が見直されるのか。
  • 道路建設は決まったこと。早く道路ができたら便利になる。
  • 公共の利益のために賛成すべき。道路課計画地の人は道路計画があるのを知って住んでいるんだろう。道路計画地には家を建てさせなければいいのでは。
  • 府中街道が少しは渋滞しても使えているのだから、このくらいでよいと我慢することが大事。道路以外でももっと大変な我慢していることもあるのだから。まして貴重な環境をつぶしてまでやることではない。
  • 府中街道を少しの区間活用するためだけに道路を曲げるC案は、活用する長さが短かすぎてどうかと思う。地下は技術的に難しいのではないか。

◆ワークショップ(体験会)2016年11月5日(土)13:00~15:30

小平中央公民館2階工芸室にて、参加者:8名

都の原案や代替案についてどれがいいと思うか、自分の考えを表明するシール貼りからさらに一歩進めて市民参加を模索したいと、自分が選んだ案について発表し、参加者同士で話し合い、意見交換をするワークショップを開催しました。

ワークシートに、都の案、代替案のよいと思う案に〇や△等をつけて、それをつけた理由やコメントを記入したあと、各自自分のワークシートに書いた内容を発表後、自由に話し合いました。

意見交換をすることによって、様々な角度からの意見を聞くことができ、それによって自分の視点や思考の幅が広がる感じがしました。市民同士が話し合うことは意義があると感じました。

<各案への意見 抜粋>

東京都の原案(A案)について

  • 緑を破壊するのは、常識的な考え方とは思われない。
  • (市民の多くが都の案に反対してるのなら)小平市は都の案に反対と意思表示すべき
  • C案等、代替案を市として都に提案すべき。
  • 道路ができて立ち退く人に対して、市も保障すべき。
  • 立ち退いている人は、小平市内等近くに移る人が多い。

代替案1(地下案 B案)について

  • 東西のアクセスを考えるとこの案は不可能
  • 工事費や環境への影響を考えると難しいのではないか。
  • 対案として実現可能なのは地下案ではないか。トンネルをなるべく長くすべき。

代替案2(府中街道拡幅案 C案)

C-1 府中街道の久右衛門橋から五日市街道まで新たな道路を作る案

  • この案だと自宅が掛かってしまう。道路に掛かっていない残地が買い取られないのなら売りたくない。
  • ルートとして、猫坂(都案の道路予定地)を使って府中街道につなげるのも一案だと思う。 猫坂は用地買収が進んでいる。
  • 早く都市計画変更して、この地域に道路は府中街道1本にするのがいい。
  • 道路を作らないと、国分寺部分からの4車線が小平でストップしてしまう。北に繋げるには、C-1が流れとしてスムーズだ。

C-2 五日市街道まで現在の府中街道を利用する案

  • この案はとりあえずDを選択しておいて、道路が必要になった時次の手として使いやすい。

新設道路不要案(D)

  • これから車も、人口も減るのに、新しい道路は不要
  • 考え方として合理的・現実的。都・行政の考えは一般的に見ると常識的ではない。
  • 府中街道と青梅街道のクランクは問題で、解消するべき。
  • 府中街道は、西国分寺まで都市計画道路になっている。小平部分も都市計画道路にすべき。
  • 住人、歩行者、自転車にとっては、まず府中街道を改良すべき。
  • まずDでやってみて、ゆっくり改良しながら様子を見て、どうしても道路が必要であればC案を採用したらいい。

≪全体を通しての意見 抜粋≫

  • 今頃代替案を出しても、すでにかなり土地が売られ更地になってきている。
  • 現在の道路事業を中止した場合、都は買収をした土地を売ればいい。買収した土地をそのまま緑道や公園にすればいい。
  • A案、B案の人がいなかったが、意見を聞きたい。
  • 賛成している人は、車が便利になると単純に考えていて、立ち退く人の大変さを考えていない。
  • 府中街道のクランクはどうにかすべきだからとA案を選ぶ人も多い。

★これからも、この企画『小平3・2・8号線を「住民参加で見直す」としたら?』を行っていく予定です。

具体的な開催日程は、決まり次第お知らせします。機会があれば、ぜひご参加ください。

(文責 馬場悦子)

2016年7月16日 小平3・2・8号線現地を歩く会報告

小平3・2・8号線現地を歩く会を7月16日に開催した。東京学芸大学で小中学校の社会科の先生を目指して勉強中の学生さんたちから連絡を頂き、7月16日土曜日の午後、学芸大学生2年、3年、4年の6名のメンバーとともに、小平3・2・8号線現地を歩く会を行った。東京学芸大学は小平3・2・8号線現地からもそれほど遠くない場所にある。

彼らの話によると、小中学生の社会科の授業で、事例を通じて社会を考える授業のプログラムをつくる実習があり、今年はテーマとして小平市または府中市が割り振られ、小平市を選んだそうだ。当初は、小平市観光まちづくり振興プランにある「プチ田舎計画」にフォーカスしてもろもろ調査していたが、小平3・2・8号線開発計画の存在を知って、住民投票が行われたことも知って、興味をもってしらべていくうちに、こちらのテーマの方が教材としておもしろいと考えて変更したとのこと。既に、メンバー数名で現地の見学を行い、小平3・2・8号線計画についてある程度の知識をもっていた。

用地買収_小川一丁目の328と333交差点あたり

用地買収が進んでいる小川一丁目の予定地。小平3・2・8号線は写真の奥(南側)から手前(北側)に通る。36mの道幅。東西両側が買収されて、36mの道幅が想像できるようになってきた。

小平中央公園の雑木林

小平中央公園の東側に隣接する雑木林。柵の左側(東側)が、小平3・2・8号線予定地。右側(西側)が小平中央公園として残される。まだセミの鳴き声も少しで、静かな午後だった。雑木林も半分残るから良いではないかと言う人もいるが、ここに来れば乱暴な意見であることに気付くはずだ。すぐ横に4車線、時速60kmの幹線道路が通れば、右側(西側)に残される雑木林の価値は半減どころではない。騒音・振動・排ガスでゆっくり過ごせるような環境ではなくなる。

府中街道、久右ヱ門橋交差部

小平3・2・8号線の東側150mくらいにある府中街道が玉川上水と交差する久右衛門橋。休日のお昼だったので渋滞と言うほどではなかったが、幹線道路にしては狭く歩道も狭い。緑がしげっているところに玉川上水緑道。ここは道幅10mくらい。小平3・2・8号線が玉川上水と交差する際の平面橋は、この3.6倍、多くの樹木が伐採される。

参加者たち国分寺328側を見る

五日市街道から、南側の国分寺3・2・8号線を見る参加者たち。

五日市街道から

五日市街道から手前(北側)の小平3・2・8号線の南側の始点。江戸時代からここに住んでいると思われる大きな農家のお宅だった。屋敷林、くら、お屋敷、もろとも立ち退いて広々としている。

上水本町素敵な屋敷林

上水本町1丁目の予定地。写真の奥(南側)は栗林。奥(南側)から手前(北側)に、右側(西側)の住居すれすれを小平3・2・8号線は通る。左側(東側)は屋敷林も予定地。いつも手入れされていて素敵だ。恐らく地主さんは、道路予定地だから屋敷林として残しているのだろう。失われる自然には、雑木林と玉川上水だけではなく、栗林や屋敷林も含まれる。

上水本町、玉川上水の南側

奥(北側)に見えるのが玉川上水の緑道。小平3・2・8号線は写真手前(南側)から奥(北側)の玉川上水側へ36m幅で通る。右側(東側)の農地と、左側(西側)の住宅も予定地

参加者の学芸大学の学生の御意見は以下の通り。

  • 一度見学していたが、詳しく解説してもらうフィールドワークを通してしていろんな事がわかった。自分としても何が解決になるのか、わからない。ゆっくり考えたい。
  • 選挙では道路計画は論点にならず、道路計画に対して民意を反映されないという間接民主主義の弱点について考えさせられた。直接訴える方法は陳情・請願、住民投票などもあるが、どうあるべきか考えてみたい。
  • 以前、地権者にインタビューしたときは、地権者は既に引っ越しすることを決めていると言われていた。仕方ないという感じだった。今日はまた別の地権者の声を聞けた。今日学んだことを他に活かせる視点を持ちたいと思った。
  • 社会科教育のひとつに公民的資質の育成というのがある。公民的資質には、多角的な視点で行政を批判的に見る思考力も求められる。人によってそれぞれの考えを持つ、自分の考えを根拠をもって言える力を養うことが求められている。詳しくは、森分 孝治(もりわけ たかはる)先生がこの分野の第一人者。
  • 計画に対して、賛成・反対の両方の声をとりあげる力が行政にはあるべきだと思った。

6名参加のうち、ディスカッションに残ってくれた4名は、7月10日の参議院選挙で全員投票したそうだ。社会科の先生を目指す学生さんだけあり、しっかり勉強しており、メモの取り方もすごかった。一字一句逃さずという感じのメモぶりに圧倒された。「公民的資質の育成」については、教えて頂き勉強になった。こんな若者達が学校で社会を教えることになるなら、日本は捨てたものじゃない。なお、4年生の彼は、なんと東京都庁の職員を目指してるとのこと。都市整備局や建設局に行ったら、どうなるんだろうか。都庁に就職しても、今回の歩く会で感じたことを忘れないで欲しい。

今回、小川一丁目の予定地で2mだけ自宅が小平3・2・8号線にかかるというお宅のお話しを聞くことが出来た。母屋をすこしだけ削る事になるのだが、そうなると建ぺい率が越えてしまい違法建築になり住めなくなるとのことだった。公金を使っての用地買収の対象は、道路予定地の部分だけが原則で、果たしてどのくらいで購入してもらえるのかと大変心配そうな表情だった。

小平3・2・8号線計画決定が1962年で、このときは幅員28mの計画だった。過去の住宅地図でこのあたりの地図を追いかけると、84年の住宅地図で、当地が小平3・2・8号線の線にあたらないように街をつくり変え区画が売り出されたことがわかる。恐らく住民の方は、この地に永住できると思って住宅を建てたと思われる。しかし2010年での小平3・2・8号線計画の東京都による住民向け説明会で幅員36mの変更素案となっており、その後の手続きを経て小平市及び東京都の都市計画審議会で36mの変更案が承認されて幅員36mにて2014年7月に事業認可された。28mから36mに拡張したのには、周辺の住民へ配慮し、また歩道や自転車道や街路樹のスペースを広くするためなのであるが、このような問題が個別に起きていることを忘れてはならない。

(文責 神尾 直志)

2016年5月21日 小平3・2・8号線現地を歩く会

小平3・2・8号線の現地を歩く会、2013年5月から、これまで何回行ったか覚えていない。ブログに記録を残すのは初めてだ。最近では、現地を見たいという人は少ないが、江戸川大学現代社会学部の准教授で環境倫理を教えている吉永先生が、毎年、学生を連れてやってくる。今年は3名の江戸川学園大学の学生と、同じく吉永先生が教えている東大学生1名、と一般の方とで、合計6名の参加。

どんぐり林の柵

どんぐり林、柵の右側(東側)が小平3・2・8号線予定地、こちらは道路になったら、左側(西側)に残される林にも今の静けさはなくなる。その価値は緑の面積だけではない。全体像が見えない写真であるが、この場にたつと意味がわかるだろう。

予定地玉川上水北側

上の写真の南側、玉川上水緑道、5月、新緑が一番きれいな時期だ。緑道の奥に玉川上水。緑道と垂直に、36mの幅で交差する。

たかの街道と3・2・8予定地

手前の左右の道路がたかの街道、小平3・2・8は、写真奥(南)から、写真手前(北)へ。たかの街道と交差する。

小川一丁目解体中の予定地の家

小川1丁目の住宅の予定地。ちょうど解体が行われていた。

府中街道、青梅街道交差点

小平3・2・8は北側の府中街道と、つながる。左右に走るのは青梅街道。左側が西。ここで写真右(東)側からクランクになっている府中街道部分と合流して1本になる。

小川用水南側

府中街道と交差している小川用水(南)。江戸時代の小平の生活用水。小川用水はきれいに保全されている。

府中街道

小川一丁目側の府中街道。この時間は渋滞はなかったが込んでいるときは込んでおり大型車も多く、歩道はせまいので安全とは言えない。1994年頃に、東京都は沿道住民の協力のもと歩道をつくった。この位置の小平3・2・8号線は、写真の右側(西側)の約70mほどの位置に平行している。

五日市街道から南側の国分寺3・2・8号線

府中街道から、五日市街道まで南下して、国分寺3・2・8号線と五日市街道の合流点

国分寺3・2・8の看板

国分寺3・2・8の五日市街道部分にある看板。2017年2月まで工事は続くようだ。

予定地と幅が同じの集合住宅

 

小平3・2・8号線と同じ道幅の集合住宅。ここ10年以内に建てられた物、比較的新しく建てられた賃貸住宅。都市計画道路予定地なので、鉄筋は不可。2階建て以下に規制されている。

小平の魅力、農地が突然ある

上記の集合住宅の西側。小平3・2・8の集合住宅は屋根が見える。住宅街と混在する農地が小平の魅力のひとつだ。

参加者の主な意見は以下の通り

  • 自分が住んでいる街でないと他人事になってしまう。来て歩くといろいろわかる。市民運動も形が変わってきていると感じた。
  • アメニティマップをつくるとしたら、良い場所は雑木林、良くない場所は、青梅街道の交差点となる。
  • 東京都のマクロの視点、住民のミクロの視点、どう調整するか?だと思うがどこかが割を食うのだと思う。渋滞が残るのか、交通渋滞は解消されるが大切なものが失われるのか?
  • 自分の家の近くでの工場跡地に公園ができる話しがあったが、交通量の多い道路があったため安全面を配慮して中止になり老人ホームになったことを思い出した。
  • 見学した場所だけでは道路をつくるメリットが見つからなかった。
  • 50年以上前の計画と言うことが驚き。青梅街道のところ、振り返ったところとのギャップが大きかった。立ち退きで歯抜けになっている住宅地の光景が残念、これまで見たことなかった。
  • 近隣住民にもいろんな人がいると説明が印象に残った。
  • 近くの工場跡地に太陽光パネルが置かれた。実際には置いてみると太陽の光がまぶしいとか、近隣から苦情があった。道路の場合も同じで出来てから見えてくる影響もあると思う。
  • 道路が出来る事で雑木林の意味は大きく変わってしまう。東京都には見えていないこと。
  • 日頃から市政、まちづくりに関心をもちつづけることが大事。

環境倫理学を学んでいる学生だけに、問題意識が高い学生が多かった。吉永先生の話しによると江戸川大学のある流山市の井崎市長は、徹底した情報公開と、シティセールスにマーケティング手法を取り入れたことで有名で、評判がよいらしい。つくばエキスプレスが出来たことによる開発がいっきに進み若い夫婦世代を中心に人口が増加している。反面、失われている自然も多く、おおたかの森や、新川耕地、利根運河など一部保全されている緑地を残してほとんどの緑がなくなってしまったとのことだった。環境と開発の衝突の問題はゼロにはならない。人口急増中の流山のような街も、どこかで開発には歯止めがかかって環境保全にむかってほしい。日本全体の人口は減少に向かっているのだから。小平の年々減少している緑、残された貴重なアメニティである雑木林や玉川上水、ここだけは守りたい、そう思うことは近隣住民であれば当然だ。

(文責  神尾直志)

 

 

 

 

小平市内の都市計画道路と優先整備路線 市報こだいら H28年5月5日号を読む

市報こだいらが東京における都市計画道路の整備方針(第四次整備方針)特集号(平成28年5月5日号)を出した。

この都市計画道路特集号の2面にある地図は画期的だ。これまで小平市がつくってきた都市計画道路の地図と比べて情報が多い。小中学校、大学など、主な公共施設を追加してくれたので、未整備の都市計画道路がどこを通るのか伝わりやすくなった。また、H28年度から、H37年度までに優先的に整備する優先整備路線がどこか、施行者が誰か、整備済み、未整備、事業中など、非常にわかりやすく表示して、市民に伝えようとしている姿勢は評価したい。

しかし、課題がある。なぜ、小平市都市計画マスタープラン改定【中間まとめ】の意見募集が終了する平成28年4月25日直後の5月5日にこれを公開するのか?という点である。東京都が第四次整備方針を公開した3月30日にはすでにわかっていた内容だ。これでは、都市計画道路については「決まったこと」として広報して、小平都市計画マスタープランの議題として取り上げないようにする意図を感じてしまう。この姿勢には大いに疑問を感じる。

都市計画道路は都市計画法上の都市施設にあたるが、都市計画運用指針では、見直しが推奨されている。くわしくは、小平市都市計画マスタープラン中間まとめを読む(その3) 都市計画道路と守るべき自然環境の衝突に記載したので、ご参照いただきたい。そして、都市計画マスタープランは、小平市都市計画マスタープラン中間まとめを読む(その1) 小平市の都市計画マスタープランの進め方についてに記載したが、都市計画法上市民参加が保証されており、まちづくりの将来像を見直していくために位置づけられているものだ。

都市計画マスタープラン改定の中で、まちづくりの将来像を市民参加でつくっていく中で、未整備の都市計画道路については、市民の多様な声を拾い上げてまとめるべきだ。東京における都市計画道路の整備方針(第四次整備方針)の策定の中で、小平市の意見として東京都に伝えて、市民の意向が反映されるよう調整する姿勢が欲しい。近隣都市の中で、都市計画マスタープランの見直し最終年度を都市計画道路の整備方針(第四次整備方針)の翌年にしているのは小平市だけだ。都市計画道路見直しに市民参加を拒絶したい意図があるのかと考えてしまう(近隣他市の改定年度、小金井市H24年、東久留米H24年、国立H24、東村山H23、国分寺H28、東大和H27)

小平市の都市計画道路24本は、すべて1962年、1963年に都市計画決定したものであり、計画決定から53年の年月が経過している。1963年と現在では、時代が違う。当時は命名されていなかった小平グリーンロードや、都心部への上水道としての役割を終えようとしていた玉川上水などは、都市計画道路を計画する際には、なんの考慮もされていなかった。この時代の計画決定を100%として、「平成228年度3月末の整備率は42.6%であり、計画的な整備の推進が課題」などと市報書くのはおかしい。この点、近隣他市との整備率の比較や小平都市計画道路見直し検討委員会の議論については、小平市都市計画マスタープラン中間まとめを読む(その4) 小平3・3・3により消失してしまう商店街と小平市の果たすべき役割後半に記載したので、ご参照いただきたい。

さて、以下に、小平市がわかりやすく作ってくれた小平市の都市計画道路と優先整備路線の図(原図)と、図に守るべき小平市の環境と衝突している点を記入した図を並べた。

市報の小平市の都市計画道路と優先整備路線の図(原図)

小平市内の都市計画道路

市報の小平市の都市計画道路と優先整備路線の図に、小平市の守るべき環境を追記した図

小平市内の都市計画道路と小平の守るべき環境注釈

玉川上水や周辺の緑地と交差する部分5箇所1)~5)と、小平グリーンロード(多摩湖自転車道)と交差する部分3箇所6)~8)と、小平グリーンロード(野火止め用水)と交差する部分9)と、合計9箇所をあげた。これら交差する都市計画道路がすべて不要などという乱暴な意見を言うつもりはないが、小平市民にとって、大切にしている環境が、都市計画道路の整備より優先されるべき場所も何ヵ所かはあるだろう。また、都市計画道路の施工方法を工夫することで、環境を守る、あるいは、環境破壊を最小にとどめることができる箇所がある。

近隣他市の都市計画道路と守るべき環境が衝突している場合の都市計画マスタープランについては、小平市都市計画マスタープラン中間まとめを読む(その3) 都市計画道路と守るべき自然環境の衝突前半に記載したので参照していただきたい。都市計画マスタープランの改定こそが、市民の意見をヒアリングする最大のチャンスであるので、小平市はこれから始まる地域別構想の中で、逃げずに小平市民の多様な意見を聞いて、都市計画マスタープランに課題として記載して、東京都や近隣市と調整する努力を怠らないでいただきたい。

1)小平3・3・3号線と玉川上水部分の写真

玉川上水交差部_南西側から北東を撮影

立川市の幸町団地が左側に見えるが、小平3・3・3は幸町団地と平行に、写真手前から奥へと玉川上水を斜めに通過。計画通り作られれば、覆われる部分は数百メートルになる。例えば、このような交差部の自然環境が破壊されてしまうことについては、課題として都市計画マスタープランに記載するべきだ。施工方法を工夫することで環境破壊を最小にすることは出来るはずだ。

7)小平3・3・3と小平グリーンロード(多摩湖自転車道)の交差部

11_多摩湖自転車道と重なる

小平グリーンロードの一部である多摩湖自転車道を斜めに交差するため、少なくとも200mは小平3・3・3号線に重なる。写真手前右側から写真奥の左側に小平3・3・3号線は抜けていく。この部分は優先整備路線に指定されたため、H28年度からH37年度までに事業化される可能性が高い。小平3・3・3を南西側に移動するか、多摩湖自転車道を南西側に移動させて、交差部を垂直にすることで犠牲を最小にできる。小平市都市計画マスタープランの中で、「小平3・3・3と、グリーンロードとの交差部分については事業化の際に、整備のあり方を検討する」と記載すべきだ。

ほかにもいろいろ課題があるが、今後、このブログで、他の部分についても写真付きで紹介していきたい。

(文責 神尾直志)