7/16小平住民投票5周年シンポジウム

2018シンポジウムチラシ

今年は小平市の住民投票5周年。シンポジウムを開催します。

小平住民投票5周年シンポジウム「玉川上水の自然を守るには?」

日時:2018年7月16日(月祝)13:30-16:30
場所:小平市中央公民館ホール
資料代:200円、申込み不要

高槻成紀氏「玉川上水の動植物の価値について」
下平憲治氏「下北沢で道路をストップさせた方法〜楽しい運動のつくり方」
玉川上水や雑木林、道路をめぐる市民の活動報告
ワークショップ

小平都市計画3・2・8号線に関する住民投票は2013年5月26日に行われ、日本中から大きな注目を集めましたが、残念ながら開票されないままでした。しかし、その後も、玉川上水やその自然を大切にする活動や、地権者の運動など、市民の活動は続いています。

住民投票5周年を迎え、玉川上水の自然の魅力についてのお話と、下北沢で道路計画をストップさせたお話をお聞きします。その後、ワークショップで意見を出し合います。

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第四次事業化計画(案)への意見を都が募集中!

東京都が「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)(案)」を取りまとめ、意見・提案を2月10日(水)まで募集中です。第四次事業計画(案)の優先整備路線にするということは、「この道路をこれから10年間で作ろうと思う」と行政側が決めたということの最初の告知なので、このタイミングで意見を出すことは重要です。この機会にどんどん意見を出しましょう。

整備方針(案)に対するご意見・ご提案の提出方法(上記ページより)

整備方針(案)に関するご意見・ご提案を募集いたします。いただいたご意見の主旨は、ホームページなどで公表させていただく場合がありますが、ご意見の原文は公表いたしません。また、個人情報や個人を特定した誹謗、中傷となる内容と判断される意見については公表いたしません。様式は自由です。下記様式を参考に、可能な限り、性別、年齢、お住まいについてお知らせください。

募集期間:平成28年2月10日(水)まで
提出先:東京都都市整備局都市基盤部街路計画課
       [郵 送]〒163-8001 東京都庁
       [FAX]03-5388-1354 
       [メール]S0000179@section.metro.tokyo.jp

【参考】様式 ご意見記入用紙PDFファイル100KB)


この第四次事業化計画(案)は、おおむね10年間で優先的に整備しようとする路線を定めたものですが、小平市では、今回、以下の区間が優先整備路線に選ばれています。

○都施行
小平 3・3・3 号線の西東京市境~花小金井南町二丁目区間(地図中の都-112、870m)
小平 3・3・3 号線の小平 3・4・17~小平3・4・7区間(地図中の都-113、1,180m)
○市施行
小平 3・4・10 号線の小平 3・4・21~市道第 A-61区間(地図中の市町‐35、530m)
小平 3・4・19 号線の小平 3・4・14~東久留米市境区間(地図中の市町‐36、450m)
○その他
小平 3・4・12 号線 小川駅~小川西町四丁目(交通広場約 3,200 m²)(地図中の他‐14、50m)
小平 3・4・19 号線 小平駅~小平 3・4・14 (交通広場約 5,000 m²)(地図中の他‐15、100m)

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こちらのほうがわかりやすいですね。

第四次事業化計画(案)小平部分

小平市HP「市内の優先整備路線およびオープンハウスとパネル展示の日程」より

小平市のHPにも18日(金)に「東京における都市計画道路の整備方針(案)の公表」という記事がひっそりと出ていました。Twitterでのお知らせもないし、トップページのトピックスにも出ていないし、検索しないと見つけられないような告知の仕方ですが、さらに、このページの下のほうに添付ファイルとして「市内の優先整備路線およびオープンハウスとパネル展示の日程」というのがありました。こちらも、もっと目立つ形で告知していただきたい情報です。都主催のオープンハウスを新宿と立川だけじゃなくて小平でもやってほしい。小平で開催するのは小平市主催のパネル展示のみです。

オープンハウス(東京都開催)(個別対話形式による説明)

  • 〈新宿西口広場〉1月15日(金曜)~17日(日曜)午前10時~午後6時 ※17日は午後4時まで。
  • 〈立川合同庁舎〉1月25日(月曜)~29日(金曜)午前9時~午後5時

パネル展示(小平市開催)

  • 〈小平市役所1階ロビー〉1月12日(火曜)~16日(土曜)午前8時30分~午後5時 ※16日は午後0時15分まで。

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2015年11月23日 小平3・3・3号線予定地を歩く会(第2回)西武国分寺線東側~あかしあ通りまで

第二回 国分寺線からあかしあ通りまで

2015年11月23日、文化の日に第二回を開催しました。曇り時々雨天候でしたが、11名の参加者で、鷹の台集合、西武国分寺線の東側から、小川一丁目、二丁目、中央公民館、市役所の敷地を通り、学園東町の住宅街、小平一中の南側を通りあかしあ通りまで、約2時間15分で歩きました。

第二回は、写真担当をお願いし忘れて、残念ながら写真がありません。2サイクル目の第五回でしっかり撮影したいと思います。

小平は小川町の「小」と、平坦な地形「たいら」から、「小平」と命名されましたが、市役所の東側に平安窪(へいあんくぼ)と呼ばれる窪地があり、結構なアップダウンがあります。この部分をジグザグに南北に動きながら東に移動したため、参加者には良い運動?になったようです。1回目より疲れたとの声がありました。

参加者の栗田沙織さんに感想を書いて頂きました。
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単純に住んでる街を知るのって楽しいなと思った。驚いたのが、そもそも50年前の計画なんだ、ということ。50年前に計画された道路がまだ完成されていないって…一体どういうことだろう。

「市民の思いが実現するまちづくりへ」の講座で知った、「都市計画マスタープラン」を市のホームページで見たけど、これを見たことある人は、そして理解できた人はどれだけいるのだろうと思う。難しいけど、市民にちゃんと伝わるところまでやりきってこそ、説明したということになるんじゃないかな。

計画した50年前は、未来の街をみんなで考えるなんて、実現できる時代でもなかっただろうから、仕方ないと思う。でも、今ならできるかも。街の目指す大きな方向くらい、市民で決められたらいい。日本でも住民参加のまちづくりをする流れができてきているようだから、これから。市と市民が全体の利益を考えて、一緒に進めていくモデルにできればいいな。

栗田沙織

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その他の人の感想は以下の通りでした。

  • 坂が意外にも、多かった。
  • 静かな住宅街に大型道路が通る、影響が大きい。違和感がある。
  • もしつくるなら住宅街なので工事の騒音も大変だろうと思った。配慮が必要と思った。
  • 西武国分寺線と多摩湖線、2箇所も鉄道を横切る。交差部はどうなるんだろうか?
  • 4車線の幹線道路の必要性はわからないが、市役所の東側の住宅過密地帯のところ東西道路1本あったら便利かもしれないと思った。
  • 自転車と歩行の東西道路があればいいと思った。
  • ある農家が、警察署が予定地になっており、小平3・3・3号線は出来ないと言っているのを聞いたことがある。ほとんど作られていないので、どこを通るか知らない人が多いのではないか?
  • 警察署、都営住宅、市役所、中央公民館など公共施設はしっかり避けるように、まっすぐではなく、曲がっている(蛇行している)事がわかった。
  • 予定地周辺に周知のチラシをいれながら歩いたらどうか?

まちづくりに市民の思いが実現出来たらいいですね。しかし、市民の思いは、一つではありません。いろんな声があって、それをまとめていく小平市や東京都は、本当に大変です。開発重視か環境重視かは、市民の意見は分かれるところです。お役所勤めの人は、悪く言われることが多くて大変ですけど、がんばって欲しいと思います。住民の意思を反映させることが会の本旨ですので、さまざまな主張もしますが、自分が住んでいる街のことですから、まちづくりに協力もしたいと思っています。

参加者の1人、コミュニティFMのFM西東京(84.2MHz)で番組を持っている五目亭ひじきさんが「寄っといでアビー道路スタジオ」という番組で、12月15日(火曜日)の23:00から、第二回歩く回について取り上げて頂くことになりました。ポッドキャストはやっていないのでライブを聞きましょう!

【第3回小平3・3・3号線を歩く会の予定】

1月16日(土)13:30 西武新宿線「小平」駅集合。16:00まで。
あかしあ通りから西東京市との市境まで(小平グリーンロード東側)の約3kmです。どなたでもお気軽にご参加下さい。詳しくはこちらご覧下さい。

(文責 神尾 直志)

 

 

11/7市民学習奨励学級「都市計画はだれがどのようにつくっているのか?」報告

遅くなりましたが、11月7日(土)に開催した、小平市市民学習奨励学級「市民の思いが実現するまちづくりへ」第一回「都市計画はだれがどのようにつくっているのか?」の報告をアップします。都市計画への市民参加を考えようとする時に大変力になる、充実した講演でした。報告をお読みいただけると幸いです。

当日のパワーポイント資料(PDF、A4で32ページ)もご覧ください。※青字をクリックするとダウンロードできます。


小平市市民学習奨励学級「市民の思いが実現するまちづくりへ」第一回
「都市計画はだれがどのようにつくっているのか?」

2015年11月7日(土)
講師:伊藤久雄氏
出席者:23名

講師の伊藤久雄氏は、東京都建設局の職員として36年間勤務された。東京都の職員時代から「東京ランポ」、(現NPO法人まちぽっとの前身)の創設などに関わり、まちづくりに関して積極的に活動をされてきた。現在は「NPO法人まちぽっと」の理事として、市民とともに地域のいろいろな課題や可能性を考え、さまざまな提案及び実践を行っている。

都市計画はだれがどのようにつくっているのか? さらには、だれがつくるべきか? というテーマで、以下のような内容で、都市計画法や事例についてご説明いただき、都市計画法の改定や地方分権改革による市町村(自治体)の役割や、住民の意見の反映の仕組みについてお話いただいた。

1968年改正の都市計画法が、現在の都市計画法のベースになっている。市街地の拡大をどうコントロールするか、という視点でつくられているが、うまく運用されているかというと、そうではない点が多々あるのが現状である。

都道府県または市町村が都市計画をつくるのだが、都市計画法の15条に両者の分担についての記載がある。都道府県には都市計画区域の整備、開発、保全の方針を定めることが求められ、市町村は都市計画マスタープランをつくることが求められている。それぞれ約10年に一度見直されている。小平市でも平成28年度中を目処に、都市計画マスタープランの見直しが行われている。

土地利用についての大きな方針を決定する「線引き」といわれている区域区分の決定は都道府県が行う。(現実にはそうなっていないが)概ね10年以内に計画的に市街化(宅地化)していくべき市街化区域と、宅地化を抑制する区域である市街化調整区域に分ける作業を都道府県が行う。東京都は、小平市全域を、市街化区域に指定している。

市町村は、全エリアの用途地域を決定する。市内全域が第一種低層住宅専用地域、商業地域、工業地域など12種類に分類される。それぞれの用途地域ごとに建てられる施設の種類や建物の容積率、建ぺい率、高さなどの制限が定められている。その他、特別用途地区、風致地区、地区計画などは、市町村が独自に決定することが出来る。これらが都市計画図(小平市HPで公開 、また、市役所一階で販売されている)に記載されている。

小平市には特別用途地区はない。地区計画は6つある。地区計画は、それぞれの地区の実情や特色に合わせた計画づくり、まちづくりを実現する制度で、市が都市計画として定めることができる。

都市施設の計画については、都道府県と市町村で行う。広域にまたがる都市施設、根幹的都市施設については都道府県が決定する。それ以外の都市施設は市町村が決める。都市施設とは、道路・鉄道、公園、緑地、ガス・下水道施設、河川、運河、病院、保育所、市場、と畜場、火葬場、団地などのことをさす。

都市計画道路については、複数の市町村にまたがるものは都道府県が行うことになっている。土地区画整理事業、市街地再開発事業は面積によって異なり、土地区画整理事業は、50ha超は都道府県、それ以下は市町村が決定し、市街地再開発事業は、3ha超は都道府県、それ以下は市町村が決定する。

都市計画手続きの流れとしては、都市計画を国家高権的に考える流れと、市民参加を促進しようとする流れとがある。

都市計画に市民参加を入れていこうという流れは、私が思うには5点ある。

  • 1980年に地区計画制度が創設された。
  • 1992年の都市計画法の改正で、市町村は都市計画マスタープランをつくるようになった。都市計画法で、住民の意見を反映させるために必要な措置を講ずるものとすると、初めて直接的に住民の意見反映の手続きを入れることがうたわれた。(この時、市民で都市計画マスタープランを作り、市町村や区の都市計画マスタープランに反映させようとしたのが「東京ランポ」の最初の活動だった。
  • 2000年の地方分権改革の時の改正で、地区計画に関する住民または利害関係人からの申し出制度がつくられた。それまでは、小平市の地区計画は小平市が計画していたが、小平市民が申し出できる制度ができた。
  • 同じ年に都市計画法の改正で、都市計画決定手続きを条例によって付加できるようになった。
  • 2002年には、土地所有者の2/3以上の同意をもって提案することができる都市計画提案制度が創設された。

都市計画マスタープランを実現していくためにはまちづくり条例が必要。小平市には小平市民等提案型まちづくり条例があるが、運用の報告は、ホームページでは見当たらない。市が「参加と協働によるまちづくりのモデルケース」としている「小川駅前周辺地区まちづくりビジョン」が1件つくられただけだ。

2000年の都市計画法改正で、都市計画決定手続きを条例によって付加できるよう定められたが、小平市の小平市民等提案型まちづくり条例では、都市計画決定手続きの付加は定められていない。国分寺のまちづくり条例では、都市計画の決定又は変更の際の縦覧期間を21日間に延長し(都市計画法では2週間)、説明会の開催を義務づけている。

都市計画提案制度ができて、多摩地域では、ゴルフ場の区域区分の変更の申し出があり、杉並区では、外環の2と呼ばれる都市計画道路の廃止についての提案があったが、どちらも東京都の都市計画審議会で認められなかった。

多摩26市でも12市がまちづくり条例をつくり、地区計画申し出制度を設けたが、現実に地区計画が申し出された例はない。23区では杉並区と練馬区で申し出があったが、実現したのは練馬区の2件のみ。

〈都市計画提案〉提案が少ないのが現状。都市計画提案制度での、規制強化や計画廃止の提案がこれからは必要と考える。しかし、提案には地権者等の3分の2以上の賛成が必要と大変ハードルが高い。

〈地区計画申し出制度〉住民発意の計画作りは、どこでも難しくなっている。その背景として、大都市では住宅地域での地区計画はほとんどなくなり、大部分が都心区駅周辺の開発型地区計画となっていること。まちづくりNPOなどの活動が期待されたが、実際には難しいこと。自治体職員の短期間での異動によるモチベーション低下もある。

これから人口減少社会、都市縮小時代を迎える。国家高権的な考え方は時代にそぐわないが、市民によって関心、考え方、さまざまであり、都市計画における市民の合意をどうはかるかは難しい。新たな合意形成システムが必要だ。無作為抽出の市民による市民討議会などさまざまな方法が考案されているが、まだ社会実験の段階だ。

東京都は長期ビジョンの中で多摩地区では集約型都市構造をめざすと言っているが、多摩で本当に成立するのか疑問に感じる。饗庭伸さんは、都市は一方向に縮小するのではなく、スポンジ状に縮小していくと言う。これまでの用途地域純化をめざすゾーニングではなく、小さな空間単位の中に、都市と農と土と自然が適切さを持ったバランスで存在することを目指す土地利用コントロールにならざるをえないとも言っている。従来の土地利用コントロールでいいのかは課題だ。生産緑地法、空き家対策特別措置法などともからんでくる。

こういう時代になればなるほど、都市計画提案団体、まちづくりNPOの出番だ。具体的な都市計画提案(なかなか難しいが)、地区計画の申し出、まちづくり協議会など、提案し、実践する地域に根ざした団体が重要。緑や玉川上水など、テーマ型の団体は多いが、これからは市全域に関心を持つ市民団体、市民組織が必要ではないかと思う。

文責:市民学習奨励学級企画チーム


都市計画の実施主体

※画像をクリックすると別ウィンドウで開きます。

【リンク集】

以上

 

市民奨励学級「市民の思いが実現するまちづくりへ」受講者募集!

小平市都市計画道路に住民の意思を反映させる会では、小平市の市民奨励学級による公開講座を企画しました。

小平市では、まちづくりの設計図と言える「小平市都市計画マスタープラン」の改定を2016年度末までかけて、行っていますがご存じの方は少ないかと思います。都市計画マスタープランは1992年の都市計画法の改正以降、自治体で作成されるようになり10年に一度見直されていますが、その歴史も浅く試行錯誤で行われているのが実情で、市民の思いが反映されているとは言いがたい状況です。

今回、各自治体でまちづくりに関わってきた経験者5人を講師に招いて連続5回の公開講座を行います。詳しくは下記をご覧下さい。ご興味のある方は、10月19日まで、申し込みをお待ちしております。

まちづくりポスターカラーbe-ju

~市民の思いが実現するまちづくりへ~

■ところ :第1,3,4,5回は小平中央公民館 講座室2。
第2回のみ学園西町地域センター 第一娯楽室。
■費 用 :無料
■定 員 :30人(先着順)
■申し込み :10月1日(土)から10月19日(月)までに電話かメールで  住所・氏名・電話番号 を問合せ先へ
問合せ先 :080-5050-7381(長谷川) kamihoo@nifty.com(神尾)

主 催 :小平市教育委員会
企画・運営:小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会

(文責 神尾直志)

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市民の思いが実現するまちづくりへ