市議会総務委員会での請願審査

小平市内外、1万3千390人のみなさまの署名をいただき、小平市議会に提出した小平市の住民投票の開票と開票結果の公表を求める請願についての報告をします。

請願者数は議会事務局による審査を経て、「水口和恵ほか13,056名」となりました。請願の紹介議員は、日向美砂子氏(小平・生活者ネットワーク)と橋本久雄氏(無所属・会派:虹とひかり)で、筆頭紹介議員は日向氏でした。

9月10日(火)、市議会総務委員会において、請願についての審議が行われました。冒頭で共同代表の水口和恵が請願の趣旨説明を行いました。小平市議会で請願者本人が趣旨説明をするのは新しい制度の導入によるもので、小平では初めてのことでした。

委員会では、請願者の趣旨説明と質疑、筆頭紹介議員の説明と質疑、請願を受けた市の説明と質疑が行われました。質疑では住民投票の開票について、各会派の考えが示され、資料の提出が行われての論議が行われました。しかし午前9時から説明を含めて3時間ほどの時間では、十分な審議が行われたとはいえません。継続審議が提案され、私たちも継続審査を望みましたが、継続審議に賛成したのは生活者ネットワークと公明党の委員で、多数決によりその場での採決が決定され、午前中のうちに採決となりました。

多数決での採決の結果は、不採択となりました。総務委員会委員のうち、委員長を除く6名の賛否は、以下の通りでした。

賛成:平野委員(小平・生活者ネットワーク)

反対:常松委員(社民党)、佐藤委員(日本共産党)、佐野委員(無所属・会派:政和会(自民党系))、宮寺委員(無所属・会派:政和会(自民党系))、幸田委員(公明党)

(※虹とひかりとみんなの党は所属委員なし)。

この結果を受け、市議会では9月26日の本会議で、請願についての採択が行われます。市議会の運営の仕組みから考えますと、残念ながら総務委員会での決定が覆されることはありません。

1万3千人の願いが込められた請願を、十分な審議も行わないまま、委員会で簡単に否決してしまった市議会の在り方には、疑問と落胆を感じます。市民の声を真剣に受け止め、市民の意見を市政に反映するよう努めるという、議会本来のあるべき姿からはかけ離れているのではないでしょうか。

 本会議後に改めてご報告をいたしますが、まずは水口が行った請願の趣旨説明を掲載します。ぜひ、お読みください。

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水口 和恵 請願趣旨説明                    2013.9.10

請願の趣旨説明の機会を与えていただき、ありがとうございます。

5月26日に行われた住民投票は、小平都市計画道路3・2・8号線計画を見直すべきか否か、市民の意向を確認することを目的としていました。住民の意向を反映しないまま事業を進める東京都に対して、住民の意思を明らかにし、計画に反映してほしい、というのが私たちの思いでした。

この思いに市議会が応えてくださり、都内初の住民投票が小平で行われたのは、画期的なことでした。どこにもある身近な都市計画道路についての住民投票は初めてで、全国的にも大きな注目を集めました。

住民投票の実施は、市政やまちづくりに対する市民の参加意欲を高め、自治の意識を呼び覚ましました。51,010人が投票に参加し、3・2・8号線計画を見直すべきかについて、意思を示しました。

市内有権者の3分の1以上、35%の人が参加したこの住民投票の結果を明らかにし、市民の意向を公にすることが、市政への信頼感を増し、関心を高めることにつながるはずです。

地方自治とは、憲法に定められた基本的人権を日常生活の場で実現することであり、個別性をもつ地域住民の願いに応えていくのが自治体の責務だと思います。小平3・2・8号線の建設という地域にとっての大きな課題に、5万人を超える有権者がどのような意思を示したのか、それを明らかにすることが、自治と市民参加の第一歩となります。

住民投票条例の改正を決めた4月の臨時市議会では、多数の議員の皆さんから、投票結果の尊重と情報公開の観点から開票を行うのが賢明である、費用対効果の面から開票はすべき、開票することで市長が進める情報公開も市民参加も前進する、といったご意見が出されました。

住民投票が不成立で、小平市として信頼性のある投票結果を都に伝えることができなかったとしても、3,000万円もの税金を使って行われた住民投票の結果は、市民にとって大切な財産であり、その中味を知るのは、市民の当然の権利ではないでしょうか。この行く末には、全国の人が注目しています。

今回、私たちは、請願への賛同署名を7月20日からの約1か月半で13,390筆集めることができました。出勤前の早朝や夜間の帰宅時など、毎日駅頭や大型店前などで集めました。街頭で署名を集めていると、「投票に行ったのだから、せめて開票はしてほしい」、「どうなったんだろうと思っていた」といった声が多く聞かれました。

地方自治体の運営は、住民の意思に基づいて決定し、実行するのが、住民自治の原則です。昨年の市議会で副市長は、小平3・2・8号線計画について、小平市民は、概ね妥当であると考えていると思う、と答弁されました。本当にそうなのでしょうか。住民投票は、そんな市民の意向を知るために行ったもので、それは開票してみないとわかりません。

例え一人の市民の意見でも、真剣に耳を傾けるのが、本来、市政のあるべき姿だと思います。ましてや、51,010人もの市民の声に耳を傾け、市民参加によるまちづくりを進めてほしいと思います。

市議の皆さまには、市民の福祉と民主主義、あるべき市政の実現のため、十分に議論していただきますよう、心よりお願い申し上げます。