小平市が都市計画マスタープラン案へのパブリックコメント募集とまちづくりサロン開催

【小平市都市計画マスタープラン案へのパブリックコメント募集】
小平市が、今後10年間の都市計画マスタープランの案を公表し、12月15日~1月13日まで市民意見(パブリックコメント)を募集しています。
マスタープラン全体は全部で88ページありますが、そのうち24~31ページの第3部第一章「全体構想」の部分が、今回から市議会での議決対象(3月市議会で議決予定)になります。
ぜひ、ご意見を出してください!
【まちづくりサロン開催】
また、マスタープラン(素案)の内容を説明し、素案に対する意見等を聞くまちづくりサロンも開催されます。開催時間内に、説明会も行われます。
  1. 平成28年12月22日(木)午後2時〜午後5時 説明会:午後4時から
    会場:なかまちテラス2階 講座室
  2. 平成28年12月26日(月)午後5時〜午後8時 説明会:午後7時から
    会場:総合体育館1階 フロア内
  3. 平成29年1月11日(水)午後4時〜午後8時 説明会:午後7時から
    会場:中央公民館1階 ギャラリー
広告

小平市都市計画マスタープラン改定【中間まとめ】を読む(その1)

小平市では、現在、小平市都市計画マスタープランの改定を進めており、現在、中間まとめが公表されており、4月25日まで意見募集している。

都市計画マスタープランとは、何か? ほとんどの人には馴染みがないものだろう。1992年の都市計画法の改正で、18条の2に「市町村の都市計画に関する基本的な方針」として位置づけられ、一般的には、市町村都市計画マスタープランと呼ばれている。市町村の上位計画である長期基本構想や、都道府県の都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(都道府県マスタープラン)に即すものとされているが、国交省の都市計画運用指針(H28年4月改定)のP29によれば、住民に最も近い立場にある市町村が、その創意工夫の下に住民の意見を反映し、まちづくりの具体性ある将来ビジョンを確立する、と記載されており、市民参加が保障されている。対象期間としては、概ね10年先までとされ、10年毎に見直しが行われている。

都市計画運用指針(H28年4月改定)のP29によれば、以下の内容で構成される。

・まちづくりの理念や都市計画の目標
・全体構想(目指すべき都市像とその実現のための主要課題、課題に対応した整備方針等)
・地域別構想(あるべき市街地像等の地域像、実施されるべき施策)

小平市では、昨年平成27年度から見直しを進めており、現在全体構想の案がまとまったところで、4月25日まで意見募集して、本年度いっぱいで、全体構想と地域別構想をまとめる予定で見直しを進めている。

都市計画マスタープランは、小平市の立場で自由につくれるものではなく、出来る事に限界があることは事実だ。「東京都の開発計画だから、小平市には権限がないから出来ない」と、小平3・2・8号線の住民投票の際にも、市長はそのような態度だった。東京都の都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(都道府県マスタープラン)に即してつくらなければいけないとされている。しかし、市町村によって都市計画マスタープランの質は大きく異なり、東京都の開発計画についてどこまで踏み込んで記載するか、市町村の姿勢があらわれる。小平市の場合は、残念ながら、都市計画マスタープランに記載した東京都の開発計画について市民が賛同したアリバイとして、活用している点が目立つ。

例えば、小平市3・3・8号線についての小林正則氏回答小平市3・3・3についての文書質問書及び回答書であるが、いずれも小平市都市計画マスタープランを引用している。多くの市民が開発計画に賛同しているかというとそうではなく、それ以前に計画があることを認識すらしていない人が多く、住民不在の開発計画に疑問を持った私たちの会の直接請求により、小平3・2・8号線については住民投票に至った。前回の平成19年度の都市計画マスタープランの改定の際に、市民の意見を計画にとりいれる努力をして、市民への周知を行えば、別の形になったかもしれない。それだけに都市計画マスタープランに市民の意見を反映することは重要だ。ブログを読んでくださった方は、是非、都市計画マスタープラン中間まとめに意見していただきい。

さて、今回の都市計画マスタープランの改定の進め方に話を戻したい。以下のように見直しがすすめられている。

都市マス_誰がどうやって見直ししているか

市民のニーズ、要望の抽出のため、2,000人の市民への無作為抽出アンケートの実施と、そのアンケート回答者によるワークショップや、まち歩きをおこない、市民が考える小平市の課題や、あるべき姿などの情報を抽出している。その結果を元に、小平市の都市計画課の事務局と学識経験者、まちづくりに関係する4つの団体の代表と公募市民4名からなる小平都市計画マスタープラン見直し委員会で、見直しの方向性を議論し、小平市都市計画課が原稿をつくり、見直し委員会及び小平市議会の都市計画マスタープラン全体構想特別委員会で市議の意見もフィードバックして、今回の小平都市計画マスタープラン改定中間まとめの公表に至っている。無作為抽出という方法は、参加したい市民が参加出来ないデメリットはあるが、無作為であるが故に、市民参加したい人の強い意見に偏らないという意味でメリットもあり、ひとつの考え方であり問題はないと思う。

市民アンケート結果は、内容が充実しており読むのが大変だ。市民の意向をまとめているP49、P50の図を下記に抜粋した。

49ページ-3

49ページの下

50ページ

(※画像はクリックすると拡大します)

この結果からわかることで、主にまちづくりに関係することをあげると、幹線道路の整備(No.6)については満足度、重要度も平均的であるが、自転車や歩行者の通行のための整備(No.8)に改善が必要と考える市民が多い。農地、雑木林、緑地の保全(No.14)や用水(No.15)の保全などは、満足度高く、引き続きの保全が求められている。改善項目としては、駅周辺の商業地として形成のあり方(No.2)は特に要望が強く、その他、駅前広場の整備(No.10)、道路や公共施設のバリアフリー化(No.11)、まちの死角や暗さなどの防犯への対応(No.13)、災害時の避難場所・避難経路の確保や建物の耐震化などの安全性(No.12)など改善を求める意見が多いことがわかる。

その他、自由記述のアンケートの回答が、P78から255名の431件の意見が記載されているが、431件も意見があったことに驚いた。その内容も、共感できるものから、こんな主張をする人もいるのだと思わせるものまで多様だ。多様な住民の意見をまちづくりに反映させることを目的に活動をしているが、このアンケートを読むと、意見の反映は簡単ではないことがわかる。いろんな市民がいるので、市の担当者の苦労がわかる。都合の良い意見を取り入れ、都合の悪い意見は黙殺することも出来るが、多様な市民の意見の反映に努力していただきたい。

なお、反映させる会で行った直接請求による小平3・2・8号線の住民投票についての記述も5件あった(P79、P85、P93に2件、P94)。4件が住民投票の結果が開票されていないこと、市民の声に耳を傾けないのはおかしいという指摘、1件は、3・2・8号線計画を見直して欲しいという趣旨のものがあった。これは、無作為抽出で選ばれた人だけが回答できるアンケートであり、私たちの会の市民が回答したものでないことを改めて説明しておく。

無作為抽出で選ばれた2000人の対象者の中から、希望者による市民懇談会(まちづくりカフェ)を8回行っている。市民であれば誰でも参加出来る形も考えられるが、小平市はアンケート回答者に限定して、参加者の意見が偏らないようにしており、これもひとつの考え方と言える。まちづくりカフェ8回の市民懇談会(まちづくりカフェ)の概要である。

  • 第一回 4グループに分かれ、無作為抽出市民アンケート項目について、重要度が高く、満足度が低いものについて、アンケート結果との違いなどについてのグループディスカッション。
  • 第二回 第一回で議論を深めたい項目についてワールドカフェ方式でディスカッション
  • 第三回 鉄道駅ごとのイメージについて、生活拠点を活性化するアイディア、まちのあり方、商店街の課題、大学とまちの関わり、緑のあり方、居場所作り、自治会の強化、公共交通などのテーマについて、各グループで異なる話題でディスカッション
  • 第四回 前半は小平市でどんな暮らしがしたいか? そのためには何が必要か?、後半は、小平市の7つの駅の拠点ごとのあり方についてグループディスカッション
  • 第五回 小平の魅力だと感じていること、小平の不便さを感じていること、小平の魅力を活かして、どんな暮らしがしたいか?についてディスカッション
  • 第六回 第七回のまちあるきの準備として、地図上で参加者が住んでいるエリアの気になるところ、改善点、こんなことはできないか?などディスカッション
  • 第七回 東西2グループに分けて現地見学のフィールドワークと振り返り
  • 第八回 西側は、新たな西のグリーンネットワーク~みどりでつながる人と人、東側は、あかしあ通りグリーンロード化プロジェクトというテーマで、アイディア出しや、自分が出来る事についてなどディスカッション

参加人数の記載はないが、写真が出ている回の様子を見ると20-30名程度。50代以上の方が多く、男性が多いように見える。参加市民が無作為抽出の市民だけに限定しているにしては、偏りがあるように見えるのは問題であるが、現実参加者を集めるのは難しいのだろう。

次回は、小平市都市計画マスタープラン中間まとめが、無作為抽出アンケートと、まちづくりカフェでの意見がベースになっているか、見直し検討委員会の意見が反映されているか?についてと、主要な開発計画と、保全すべき環境をふまえて、多摩地区の近隣市のマスタープランとの比較も行いながらブログにまとめたい。    

小平市都市計画マスタープラン改定に戻る

小平市都市計画マスタープラン改定【中間まとめ】を読む(その2)

(文責 神尾直志)

12/5小平市市民学習奨励学級「道路か? 緑か? 東久留米市の都市計画の例」報告

大変遅くなりましたが、12月5日(土)に開催した、小平市市民学習奨励学級「市民の思いが実現するまちづくりへ」第二回「道路か? 緑か? 東久留米市の都市計画の例」の報告をアップします。

2010年からの東久留米市都市計画マスタープラン市民検討委員会で委員長をつとめられた小泉秀樹先生と市民検討委員のお二人から、策定時のお話をしていただき、大変参考になりました。具体的な内容をお伝えしたくて、あまりまとめてしまわず、長めのまとめにしてあります。多くの方に報告をお読みいただけたらと思います。


小平市市民学習奨励学級「市民の思いが実現するまちづくりへ」第二回
「道路か? 緑か? 東久留米市の都市計画の例」

2015年12月5日
講師:小泉秀樹氏(東京大学大学院都市工学専攻教授)
コメント:桑原芳夫氏、田中直子氏(東久留米市民)
出席者:25名

■小泉先生のお話(東久留米市都市計画マスタープラン市民検討委員会委員長としての経験から)みんなが主役のまちづくりの実現に向けて」

 2010年、当時の馬場市長から依頼され、「東久留米市都市計画マスタープラン市民検討委員会」の委員長を引き受け、委員15名と行政側とで都市計画マスタープランの見直しを行った(平成24年5月に発行)。

 市町村が決める都市計画に限らず、より広い意味での都市計画のガイドにしたいと考えて作成した。本当は都市計画マスタープランではなく、様々な分野別計画を空間の側面から統合する「都市マスタープラン」という位置づけにしようと話していた。呼称は都市計画マスタープランになったものの、農業振興計画等や、都市計画決定済みで実質的に東久留米市に決定権限のない都市計画道路についても、空間作りに関わるものとして、都市マスタープランに明確に位置づけて進めようとした。

都市計画マスタープランは、全体構想と、より細分化した地域単位で具体的に記述する地域別構想の二本立てになっているが、以下の流れで、この二つを並行してまとめた。

①土地利用の現状、自然環境、産業、市民のまちづくりへのニーズの把握等の基本的調査
市民検討委員会と庁内検討部会:全体構想の中間見直し骨子案の作成
市民検討委員会と庁内検討部会:全体構想の中間見直し草案と地域別方針の中間見直し骨子案の作成
作業部会:全体構想及び地域別方針の草案を詳細に検討
⑤作業部会、市民検討委員会、庁内検討部会:まとめ

 問題点や課題の把握を行うために、①の段階で1回目、②の段階で2回目、④の段階で3回目の地域別懇談会を実施した。市民の意見を丁寧に取り込むために、地域懇談会を3回実施したことが特徴だ。2回以上意見を求めるのは原則で、1回だけでは、きちんとしたコミュニケーションが成立していると言えず、どう反映されたか確認が出来ない。ただし、地域懇談会の参加者は延べ230人と多くなかった。

また、②の段階で1回目のパブリックコメント、④の後に2回目のパブリックコメントを実施した。多くの自治体では②の段階ではパブコメをやらないが、この段階で行うのは大事で、出た意見をベースに案を作ることができる。④以降、細部の検討をするために市民検討委員会の中に作業部会を作って、委員会メンバーが自ら原稿を書いたのも特徴だ。

 マスタープランの理念は、「豊かな水と緑に囲まれ、活力のある、住み続けたいまち 東久留米」だ。池袋から20分なのに、美しい湧水や緑が多く残っているのが特徴。2本の川も親水性が高く、日常的に水と緑に触れる機会が多い。水と緑を守ることは市民の共通認識になっており、これは東久留米で都市マスタープランを作る上で軸になった。 「都市の骨格図」を見ると、保全すべき緑の拠点の多さがわかる。緑と共存できる地域づくりが、他の都市との差別化で重要な鍵だということは、よく議論になった。

東久留米_都市の骨格図

都市の骨格図(東久留米市都市計画マスタープランより)

東久留米_道路ネットワークの方針図

道路ネットワークの方針図(東久留米市都市計画マスタープランより)

「道路ネットワークの方針図」に、東京都の優先整備路線(多摩地域における都市計画道路の整備方針〔第三次事業計画〕で10年以内に優先的に整備すると位置づけられている路線)がわかるように、色分けしたのも特徴。主要幹線道路・幹線道路・補助幹線道路を線の太さで分けた上に、整備済み、事業中、優先的に整備すべき区間、上記以外の区間(当面は整備されない)を、点線でわかりやすく表現した。他市では、単に都市計画道路を図示しているだけの例もあるが、それではイメージがしづらい。

道路整備の長期にわたるメリット・デメリットは、道路網の図だけでは見えてこない。こういう図によって、関係する市民も自分の生活がどう変わるか予見できる。道路の地域への影響について委員会でよく議論した。持続可能評価というが、道路はどこに作られるのか、そこには何があるのか、道路のネットワークとしてどういう形になるのかの段階を追った変化、道路をつくるインパクトについて考え、メリット・デメリットを検証しながら計画を考えようとした。

 多くの人が緑の拠点と考えている地域に都市計画道路があった。特に自然へのインパクトが大きい部分について検証し、議論の俎上にのせて市のスタンスを明確に示さないと、事業化の段階での調整は難しいということをよく話した。地域で活動している生態系等の専門家にも情報をもらい、相当議論した。優先整備路線として部分的に整備が進められている3・4・18号線と竹林公園の交差部分、及び、一部整備済みとなっている幹線道路の3・4・12号線と南沢緑地保全地域の交差部分が焦点となった。交通網として本当に必要なのか? 交通シミュレーションまでは出来なかったが、南北の移動が確保できるかを検討し、3・4・13号線を通すことで、3・4・12号線をつくらなくても南北に移動できると考えた。また、西武池袋線の連続立体交差事業などを同時に進めなければ交通量をさばけないので、高架の検討が進んでいない箇所は、少なくとも急いで優先整備路線にする必要はないだろうと考えた。

道路ネットワークと守るべき自然の検討.jpg

道路ネットワークの方針図 (自然環境を守ることを前提とした区間の説明)

 都市計画道路の指定を解除して欲しいという意見もあったが、現実的には難しいことから、折衷案について議論した。東久留米市の立場だけで都市計画の整備そのものを否定するのは都との協議ではロジックとして通りにくい。都の計画に即さないといけないという縛りもある。結論としてまとめた文章は、都市計画道路を整備しますが、条件は付けさせて下さいという表現になっている。

 「本市の財産である南沢遊水地を横切る形で計画されている都市計画道路東3・4・12と、同様に竹林公園を横切る同東3・4・18の整備にあたっては、その環境を守ることのできる整備のあり方が明らかになるまで当該箇所(道路ネットワークの方針図:自然環境を守ることを前提とした区間)の整備を留保し、明らかになった時点において、それにあわせて整備を進めます」。

 また、小山緑地についても保全を求める声が市民から上がり、「市内外を連絡する道路交通機能を担うことが期待される都市計画道路東3・4・21の整備にあたっては、小山緑地保全地域の自然環境を踏まえ、整備のあり方を検討します」という記述を加えた。

 「地域別まちづくりの方針図」にも、凡例として「自然環境を守ることを前提とした区間」が入り、地区ごとの計画にもきちんと落とし込まれ、各地区の人が見てわかるようになっている。

 行政や外部の専門家、市内で活動している専門的知識を持つ市民、さまざまな立場の市民が協力しながら都市マスタープランを作ってきたことは、その後、みなさんが協力するためのフレームワークであり、実際に共働のまちづくりが進まなければ意味はない。その後につながっているかどうか私は把握していないが、そのあたりを含めて市民のお二人からお話いただけるのではないか。


■桑原芳夫さん(市民検討委員会 副委員長)のお話

 小泉先生が委員長となって策定された都市計画マスタープランで私がよかったと思う点は、以下の3点だ。

・メリハリをつけ戦略的に攻めるところは攻める、守るところは守るという方針。
・住民が主体的に作ることができる地区計画制度の利用をすすめている。
・都市計画マスタープランは、大きなまちづくりを描き、細部は書かない。細部については市民と交流の場を設けて詰めると随所に記述することで、以後のまちづくりに市民が関われるようになっている。

 全体を通して、異なる市民の立場が収斂されていく、ということが重要だと思う。市民が多様な意見を話し、それを聞く場を作り、市民が常日頃から継続的にまちづくりに関わり、自分たちで収斂させていくことができたらよいと考えます。その基本になる都市マスタープランは重要だと考えています。

■田中直子さん(市民検討委員)のお話

 改訂前の平成12年の旧都市計画マスタープランでは「市民参加」を理念としており、また自然環境の保全の両立ができるまで都市計画道路の整備を留保すると明記していた。

今回の都市計画マスタープランでは、さらに1歩進め、私たち自身が当事者であり、「子どもたちの将来に負担を残さないよう、持続可能な市の発展の一翼を担って『みんなが主役のまちづくり』を進めます」ということを理念としたことで、個所を明記することにつながった。

 その前提となっているのが、市民の自然環境を守る具体的な活動の実績だ。湧き水のある川を甦らせて親水性のある整備にし、工事の際にもいきものを保護した。また、市民が主体となって水辺公園を作り、生態系に配慮した管理をしており、調査や環境教育、市民による地域学講座も行われている。川を清掃して川に入る企画も22回続けられている。行政としても20数年間続けられた具体的な実績を無視できなかったから、「自然環境を守ることを前提とした区間」を指定することができた。東久留米にとって大事な場所を次世代に残したいという声が出たときに、守っていこうという展開ができたのだと思う。

 緑の基本計画においても、都市計画マスタープランをもとに、緑地の保全と都市計画道路について同様の方針とした。都市計画マスタープランが議論の前提となった。

 その後、市民主体のまちづくりを進めるところまでできていないのが残念だ。ただ、マスタープランに緑地保全の文言を入れたことは大変役立っている。その文言を市民が主体的に書く場があったことも大事だ。小平市でもこれからマスタープランへのパブリックコメントがあると思うが、策定も含めて市民が協働できるしくみづくりをやれるといいと思う。

市民奨励学級「市民の思いが実現するまちづくりへ」受講者募集!

小平市都市計画道路に住民の意思を反映させる会では、小平市の市民奨励学級による公開講座を企画しました。

小平市では、まちづくりの設計図と言える「小平市都市計画マスタープラン」の改定を2016年度末までかけて、行っていますがご存じの方は少ないかと思います。都市計画マスタープランは1992年の都市計画法の改正以降、自治体で作成されるようになり10年に一度見直されていますが、その歴史も浅く試行錯誤で行われているのが実情で、市民の思いが反映されているとは言いがたい状況です。

今回、各自治体でまちづくりに関わってきた経験者5人を講師に招いて連続5回の公開講座を行います。詳しくは下記をご覧下さい。ご興味のある方は、10月19日まで、申し込みをお待ちしております。

まちづくりポスターカラーbe-ju

~市民の思いが実現するまちづくりへ~

■ところ :第1,3,4,5回は小平中央公民館 講座室2。
第2回のみ学園西町地域センター 第一娯楽室。
■費 用 :無料
■定 員 :30人(先着順)
■申し込み :10月1日(土)から10月19日(月)までに電話かメールで  住所・氏名・電話番号 を問合せ先へ
問合せ先 :080-5050-7381(長谷川) kamihoo@nifty.com(神尾)

主 催 :小平市教育委員会
企画・運営:小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会

(文責 神尾直志)

チラシのPDFダウンロードはこちら
市民の思いが実現するまちづくりへ

10月29日(水)、小平3・4・24号及び3・3・3号線の事業概要及び測量説明会が開催されます。

小平3・4・24号線及び3・3・3号線の事業概要及び測量説明会が開催されます。

日時:平成26年10月29日(水)午後7時から8時30分まで
場所:上宿小学校
市のホームページ> http://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/040/040139.html

平日の夜と、お忙しいお時間ではありますが、ご都合のつく方は、是非説明会におでかけください。

小平3・4・24号は、小平市の西部、玉川上水にある小川橋を立川方面から、東大和市駅へ北上する都市計画道路です。現存する2車線の小川橋の南北の蛇行している部分をまっすぐに整備する計画の説明のようです。

もう一本、小平3・3・3号線は、その小平3・4・24号線(小川橋から東大和駅へ向かう道路)から、立川通りまでの100mの区間だけ整備するための説明です。
(※図1:事業案内図(小平市ホームページより))

図1

図1:事業案内図

この整備の進め方には大いに問題があります。

小平 3・3・3 号線は、新五日市街道ともよばれる道路計画で、横田基地の南側、立川市を起点に、小平市を東西に通過し、西東京市で青梅街道に合流する東京都の主要幹線道路計画の一つです。幅員28m、4車線道路です。昨年住民投票が行われた小平3・2・8号線同様、1962年に計画決定されました。(※図2:小平市の都市計画道路で東西に延びる赤字点線です)

図2:小平市の都市計画道路

図2:小平市の都市計画道路

小平市の8.1kmの区間は、中島町の都営アパートの南側から、玉川上水を分断しながら小平市に入ります。12小の南側、武蔵野美術大学のキャンパス中央を分断しながら通過し、たかの街道と青梅街道の間を進み、5中の北側、1小の南側を通ります。3・2・8号線、府中街道と交差して、15小の北側を通り、小平警察署の南側、中央公民館と市役所の間を通り、学園東町の住宅街に入ります。1中敷地内南がのテニスコートを一部削り、あかしや通りを通過して、2小の校庭の南側一部と学童クラブの建物を削り、フジパンの工場の南側とパンピー食品の南側の敷地一部を通過して、小平新小金井街道を通過して、小平市の中でももっともにぎわいが残っている鈴天通りと光が丘商店街のを800mほど踏みつぶす形で通過し、花小金井駅南口を通り、西東京市に抜けていきます。

中島町、小川一丁目、小川二丁目、学園東町、天神町1丁目、鈴木町一丁目、花小金井南町2丁目、3丁目と、多くのエリアに影響を与えます。小平市だけで、1000世帯の立ち退きがあると耳にしたことがあります。あまりにも犠牲の大きい道路計画です。

本来ならば、小平 3・3・3 号線路線全体の必要性の確認や、住民への丁寧な説明と理解を得ながら進められるべきであり、東京都が10年ごとに改定する多摩地域における都市計画道路の整備方針や、小平市の都市計画マスタープランで、優先整備路線として指定されるべきです。現在はどちらも優先整備路線にはなっていません。

これまでも、花小金井駅南口部分や、武蔵野美術大学キャンパスの内外の約400mと、短い区間をすこしずつ整備してきました。細切れに道路整備を行い、いつのまにか路線全体の整備を正当化するような進め方は住民参加からほど遠く、大変問題があります。

少しでも多くの方に、説明会に参加し、都市計画の問題を一緒に考えていただけたらありがたいです。反映させる会の世話人も、数名参加して質問をする予定です。

(文責:神尾 2014年11月3日一部修正)