2016年1月16日 土曜日、晴れていて風もなく天候にも恵まれ、小平3・3・3号線の第三回目の予定を歩く会を行った。参加者15名。小金井市からも一人参加者があった。
小平2小の南側の敷地や学童保育部分、及び、あけぼのパンの南側とパンピー食品を通り、新小金井街道から、鈴天通り商店街、光が丘商店街、花小金井南口の既設部分を経由して、小平グリーンロードの一部の多摩湖自転車道と重なる部分を通り、西東京市境まで3時間半ほどで終了した。夕方はだいぶ冷えてきた。参加者の皆様、お疲れ様でした。

鈴天通り商店街から東に進むと、続いて光が丘商店街に入る。写真右側(北側)が予定地。鈴天通りと光が丘商店街併せて800m程度続く雰囲気の良い個人商店街の通り。多くの店舗がなくなることの損失はどう考えればいいのか。予定地と知っていてお店を出したのだから仕方がないとして進めているのは、あまりに乱暴ではないか。

光が丘商店街の南側の路地を入り、花小金井駅南側を見ているところ。マンションの間が小平3・3・3号線の既設部分。小平3・3・3号線が建設されれば駐車場や農地などとして残っている部分もマンションに変わるのだろうか?

小金井街道の西側の予定地の駐輪場。東京都からの借地であり、小平3・3・3号線が工事に入ると使えなくなると、ご丁寧に看板が立っている。いつか造るという意思表示はしている、ということか。ずいぶん古い看板だった。

小平グリーンロードの一部である多摩湖自転車道を斜めに交差するため、少なくとも200mは小平3・3・3号線に重なっている。写真手前右側から写真奥の左側に小平3・3・3号線は抜けていく。利用者は市外・県外にも及ぶ広域の自転車道(遊歩道)であり、影響は大きい。

写真正面左側が北側。正面左側の路地の左側が予定地。小平3・3・3号線が市境で西東京3・3・3号線になる。西東京側も今回の第四次事業化計画で、優先整備路線として選定されている。写真正面右側が多摩湖自転車道(小平グリーンロード)で武蔵境に向かう。
参加者からの意見は以下の通り。
- グリーンロードと大きく重なるのは問題だ。花小金井南側の既設部分はできたが、使われていない。北側にも使われていない道路がある。
- このタイミングで優先整備路線となって商店街の個人店主などは頭の中が整理が付いていないのではないか。
- グリーンロードは歩行者、自転車がかなり多い。重なっている距離も長い。利用者への影響が大きい。
- グリーンロードが長い。武蔵境から所沢までつなぐ多摩湖自転車道として市外にもつながっている。影響は大きい。小平駅から萩山方向の小平グリーンロードも東村山市の都市計画道路がある。
- 具体的に商店街のお店の店主の意見を聞けたのが良かった。商店街、大きな損失。
- 街の価値が50年前と今では違う。生活圏が大きく変わってしまう。説明していないので進めてしまうのはどうなんだろうか?
- 地権者や周辺の人だけの意見で決めて良いはずがない。今のこの街の価値はどうなのか?交通量は、災害時はどんなに道路を増やしても、国道16号や、環八が詰まればどうにもならない。むしろ多摩湖自転車道のような歩行者道路をうまく利用すべきだ。いざ災害というときに、一般車両を通さず、緊急車両だけを通せば、必要な物資を運べる。
- 商店街で生の声が聞けて良かった。どっちの街のビジョンを持つか? 花小金井駅の南口の大きなマンションが立っているイメージか、商店街や農地、グリーンロードのような街か。だれも意見を言っていない状態ですすんでいる。大事な街の魅力を伝えることが大事で、みなでビジョンを作っていければいいと思う。
- 花小金井南口の昔の姿を知っている。何もない野っ原だった。小平3・3・3号線の一部が出来たとき違和感があった。青梅街道と五日市街道が存在するのに、理解できない。模型やCGをつくってイメージを伝えることは出来ないか? 日本橋の上に首都高があるが、CGでとった景観の映像を見た。全然違う。
- 影響が大きすぎる。住んでいる人、周りの人はどう思っているのか? 本当は市がやらないといけないイベントだ。
- 知らない人が多いと思う。ほとんどの人が優先整備路線になり事業が進もうとしていることを知らないのではないだろうか。車持っている人、運転する人が減っているのに新しい道路いるのか? 道路の補修費も増えていくのではないだろうか? グリーンロードの影響も大きい。
- コミュニティ商店街、あれは遺産のような価値がある。商店街を盛り上げることを考えないと行けない。みんなが参加して行くことが大事。
- 今回1/3を歩いたが、全部歩きたい。50年間の営みがなくなってしまうのが問題。知らない人が多い、まず知ってもらう。知った上で判断すべき。古い住宅も多いエリア。歩いて行ける商店街がなくなるのは、影響が大きい。
鈴天通り及び光が丘商店街で、小平3・3・3の予定地にお店を出している二人の店主にお話を聞いた。
市報こだいらに載ったので優先整備路線になったことは知っていた。選挙の度に保守系候補が、いよいよ(小平3・3・3号線が)出来るよ、という話を何度か聞いていた。(小平3・3・3号線)予定地と知っていて店をやっているのだから、出来るときは立ち退けということなんだろうが、どうなんだろうか。まだ商店街メンバーでの話し合いは出来ていない、というのがお一人のお話。もうひとりは、歩く会のイベントに対してふーんという感じで、あまり話をしたがらない様子だった。事業化したら土地を売りたいと思っているようにも感じたが、踏み込んで聞ける雰囲気ではなかったので、よくわからなかった。
2016年3月には東京都の優先整備路線が固まる。恐らく小平3・3・3号線は予定通り、西東京市部分及び、新小金井街道の東側までが優先整備路線になるだろう。1年遅れの2017年3月に小平市都市計画マスタープランが見直しされる。今年は小平3・3・3号線の予定地を歩く会を毎月行い、少しでも市民の声が反映されるように動きたい。優先整備路線となった、他の都市計画道路や開発計画をタブーにしないワークショップなどを行い、意見を集約していくことが出来ればと思っている。
(文責 神尾直志)