5/29シンポジウム「住民投票のこれまでとこれから-小平住民投票市民アンケートからみえるもの」

注目

小平市で道路計画をめぐって2013年5月に行われた住民投票は、結果が明らかにされないまま、昨年9月、市は投票用紙を焼却処分しました。早稲田大学社会科学部修士課程の福地健治氏は、誰も結果を知ることができなくなったその住民投票について、昨年夏に市民対象にアンケート調査をした結果を論文として公表しました。

その論文では、住民投票で投票した人の64.4%が、道路計画を「住民参加で見直すべき」に投票したこと、78.8%の人が「投票結果を開示すべき」と考えていたこと、などが明らかとなりました。この論文について福地さんにご報告いただき、その内容を踏まえ、住民投票のあるべき姿について、講師陣に討論していただきます。

日時:2016年5月29日(日)13:30~16:30
場所:津田公民館ホール(定員96名・先着順)
資料代:300円

報告:「小平住民投票市民アンケート結果について」 福地健治氏(早稲田大学社会科学研究科修士課程)

討論:卯月盛夫氏(早稲田大学社会科学総合学術院教授)、國分功一郎氏(高崎経済大学経済学部准教授)、武田真一郎氏(成蹊大学法科大学院教授)

主催:小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会
問合せ:090-2439-7976(オガワ)
保育あり:1人300円。上記問合せ先へ要申込み。

チラシダウンロード(A4)

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2016年5月15日 小平3・3・3号線予定地を歩く会(第6回)あかしあ通り~西東京市境まで

2016年5月15日 日曜日、よく晴れていて風もなく天候にも恵まれ、小平3・3・3号線の第六回目の予定を歩く会を行った。参加者9名。

学園東小通りの北側の住宅街や、小平2小の南側の敷地や学童保育部分、あけぼのパンとパンピー食品の南側を通り、東京都の第四次事業化計画で、優先整備路線に指定された新小金井街道から、鈴天通り商店街、光が丘商店街、新しく出来た旧NTT宿舎の跡地のマンション、駐輪場、花小金井南口の既設部分を経由して、小平グリーンロードの一部である多摩湖自転車道と重なる部分を通り、西東京市境まで3時間半ほどで終了した。

学園東小通りの北側予定地

学園東小通りを北側に入った部分の空き地の予定地。東(写真左)にも、西(写真右)にも、新しく住宅が建てられている。学園東小通りの北側の路地は、行き止まりが多い。行き止まりなので、子どもの遊び場としてはよかっただろう。住宅が増えれば増えるほど用地買収にかかる公金は増える。小平3・3・3は左から右へ東西に通る。

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小平2小の南側にある学童保育、小平3・3・3の予定地。手前に見える車道は回田道。小平2小のグランドはかなり小さくなる。小平333は、写真左奥(西)から手前右(東)に抜けていく。

 

鈴天通り商店街北側_建て売り用に売却の看板があった

新小金井街道を西に渡って、鈴天商店街の北側へ。小平3・3・3予定地の土地が、住宅用に販売されようとしている。小平3・3・3は西(左)から東(右)へ。

鈴天通りの北側の送電塔も予定地

小平3中の鈴天通りを挟んで北側の小平3・3・3号線の予定地に、送電塔が予定地にある。どちらに移転するのか。小平の西側にも同じような箇所がある。ざさんな計画、またはずさんな調整としか言いようがない。

光が丘商店街の予定地にある看板

光が丘商店街通りから北側の路地に入ったところにある空き地には、既に東京都が持っている土地が。道路予定地と(財)東京都道路整備保全公社の看板。

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和菓子屋さんでお団子を買って休憩。60円とリーズナブルでとてもおいかった。

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光が丘商店街から南側にはいったところにある農地。遠くに見える大きなビルとビルの間を小平3・3・3が通る。写真の農地は予定地ではない、写真の左側(北)を小平3・3・3が写真手前(西)から奥(東)へ通る。

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小金井街道と面する小平3・3・3の予定地にある東京都から小平市が借りて、無料自転車駐輪場として開放している。ほかの小平市の駅付近にある市の駐輪場と異なり無料で貸し出しているが管理されていない。自転車がぎゅうぎゅうに押し込まれている。小平3・3・3は、写真奥(西)から写真手前(東)に。写真左(南側)の住宅との境界が、小平3・3・3の南側の端になっている。

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花小金井駅南口にある小平3・3・3の既設部分。駅への最短距離に横断歩道がないが、車も多いわけではないので、最短距離をバイパスして通る人が少なくない。危険だ。歩行者に考慮した設計には出来なかったのか?

多摩湖自転車道の南側予定地

多摩湖自転車道から撮影。多摩湖自転車道の南側の農地の小平3・3・3予定地。小平3・3・3は写真右奥(西)から、写真左手前(東)に抜けて、多摩湖自転車道と200m以上交差する。

多摩湖自転車道の北側の交差開始部分

多摩湖自転車道と、小平3・3・3が重なる部分。写真右の手前から左の奥へと200m以上、多摩湖自転車道の重なっている。一案として、多摩湖自転車道を写真右側(西)に移動して、小平3・3・3と平行に通して、交差部を最小にすることが考えられる。小平市が東京都と調整しないといけない問題だ。この課題は、現在改定が行われている小平市都市計画マスタープランに記載されるべきだ。

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多摩湖自転車道の北側の予定地。28区画、一区画約36坪の建売住宅、予定販売価格帯4,900万円~で販売中のチラシがおいてあった。チラシには小平3・3・3予定地であることは記載されていないが、販売するときには都市計画法第53条に基づき、不動産屋から伝えられるはずだ。写真手前の住宅が小平3・3・3予定地。このエリアも向こう10年で事業化が予定されている優先整備路線である。住宅が予定地に建てられると、用地買収にかかる費用は上がっていく。

 

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多摩湖自転車道と小平3・3・3が重なる部分はここまで。右側は鈴木街道。写真右奥に見えるのがお風呂の王様。小平3・3・3は写真左奥にそれていく。

西東京市との境にある石神井川

小平3・3・3予定地を歩く会、西東京市境で終了。こちらは小平3・3・3予定地より南側にある、石神井川を撮影。石神井川は、小平市花小金井南町にあるゴルフ場、小金井カントリー倶楽部の西側に源流があるらしい。西東京市芝久保町という地名、窪地(くぼち)になっているから、芝久保(しばくぼ)という地名なのではないか?とディープな話題になった。

今回は、光が丘商店街の小平3・3・3予定地にある1件のお店にインタービューできた。優先整備路線になったことはご存じだった。2-3年先なら、移転先で継続するかも知れないが10年先ならもうお店をやめるとのことだった。予定地に住んでお店をやっている方は、それぞれいろんなお考えがありそうだ。移転してもお店をつづけたい、移転を機にお店をやめたい、時期によっては継続したい、もしくは、引退したい。商店街も高齢化が進んでいる。共通しているのは、いつ事業化が始まるのか?予定を知りたいと言うことのようだ。

H28年1月28日に行われた小平市都市計画マスタープラン全体構想特別委員会で、都市計画部長が小平3・3・3号線に対しては、以下の説明をしている。「道路ができたときの周辺の町をどうするか、それはまさに小平市の問題でございますので、地域をどうつくっていくか、具体でいいますと、今、商店街をちょうどまたぐような部分がございます。そこがなくなったときに、周辺の商店をどのように再整備するのか、しないのか。実際には住宅が張りついていますから、急に住宅を除いて商店を建てるのは難しい面もありますが、そこは地域に入っていって、いろんな声を聞いて、まちづくりをしっかり進めていきたいと考えてございます」。小平市は、商店街がなくなってしまうことを認識している。しっかり周知を行い、沿道のまちづくりについて、予定地周辺の住民にしっかり意見を聞いて、まちづくりに反映していって頂きたい。沿道のまちづくりについて、改訂中の都市計画マスタープランの改訂に記載すべき内容である。

小平市の商店数は都市計画マスタープラン中間まとめのP7(下図)によると年々減少している。売り場面積は若干増加している。個人商店が減って、大型店舗が増えていることを意味している。鈴天商店街と光が丘商店街の大部分がなくなったら、商店数は大きく減るだろう。

商店数

参加者の主な意見は以下の通り。

  • 商店街の問題は大きい。どう折り合いをつけるのか?
  • 商店街、多摩湖自転車道(小平グリーンロードの一部)人の往来が多いので暮らしの形が変わってしまう。どう変わるのかイメージが出来ない。
  • どこを通るかがわかって良かった。
  • 花小金井駅の南側の小平3・3・3既設部分、なぜ太い道路があるのか謎だったが、今日わかった。
  • 小平3・3・3号線予定地を歩く会。3回分、すべて歩いた。小平市は東と西で雰囲気がだいぶ違う。商店がなくなるのは残念だ。
  • 実際に歩いてみると都市計画の中に生活がない(生活が考慮されていない)。50年前の計画、いつまで縛られるのか?つくればメンテナンスの費用もかかる。国の補助金が使われることになるが、東京都で使うべきでない。熊本、東北などに被災地に回すべきだ。
  • 市報こだいら 5月5日号の都市計画道路の地図に小平グリーンロードが載っていないのは問題。小平3・3・3が出来た後のグリーンロードはどうなるのか?ポジティブなビジョンを見せてもらいたい。どんなイメージになるか、交差部の絵を描いて周知してもらいたい。
  • 歩いていない人はわからない。見える化しないとわからない。ここはなくなるよと、情報を公開する義務が小平市にはある。これだけのことをやるけど、失われる物に対して、メリットも示さないと行けない。
  • 小平市都市計画マスタープラン中間報告があったが、どういう風に市民の要望を反映していくのか?
  • 小平3・3・3を通して意味があるのか?
  • 小平3・3・3のエリアではなく、住宅を作りすぎて道路の整備がたりないという声を聞く場所もある。そちらを優先した方が良いのではないか?市民の声をもっと吸い上げて優先順位を決めるべきだ。

これで、小平3・3・3号線を歩く会も2巡した。6月から3巡目に入る。これから参加者を集めていくのが大変になるが、皆様の参加をお待ちしております。次回は6月12日、19日、26日、のうち1日を予定している。鷹の台駅13:30集合で、中島町の玉川上水交差部まで。

(文責 神尾 直志)

 

 

 

 

 

小平市内の都市計画道路と優先整備路線 市報こだいら H28年5月5日号を読む

市報こだいらが東京における都市計画道路の整備方針(第四次整備方針)特集号(平成28年5月5日号)を出した。

この都市計画道路特集号の2面にある地図は画期的だ。これまで小平市がつくってきた都市計画道路の地図と比べて情報が多い。小中学校、大学など、主な公共施設を追加してくれたので、未整備の都市計画道路がどこを通るのか伝わりやすくなった。また、H28年度から、H37年度までに優先的に整備する優先整備路線がどこか、施行者が誰か、整備済み、未整備、事業中など、非常にわかりやすく表示して、市民に伝えようとしている姿勢は評価したい。

しかし、課題がある。なぜ、小平市都市計画マスタープラン改定【中間まとめ】の意見募集が終了する平成28年4月25日直後の5月5日にこれを公開するのか?という点である。東京都が第四次整備方針を公開した3月30日にはすでにわかっていた内容だ。これでは、都市計画道路については「決まったこと」として広報して、小平都市計画マスタープランの議題として取り上げないようにする意図を感じてしまう。この姿勢には大いに疑問を感じる。

都市計画道路は都市計画法上の都市施設にあたるが、都市計画運用指針では、見直しが推奨されている。くわしくは、小平市都市計画マスタープラン中間まとめを読む(その3) 都市計画道路と守るべき自然環境の衝突に記載したので、ご参照いただきたい。そして、都市計画マスタープランは、小平市都市計画マスタープラン中間まとめを読む(その1) 小平市の都市計画マスタープランの進め方についてに記載したが、都市計画法上市民参加が保証されており、まちづくりの将来像を見直していくために位置づけられているものだ。

都市計画マスタープラン改定の中で、まちづくりの将来像を市民参加でつくっていく中で、未整備の都市計画道路については、市民の多様な声を拾い上げてまとめるべきだ。東京における都市計画道路の整備方針(第四次整備方針)の策定の中で、小平市の意見として東京都に伝えて、市民の意向が反映されるよう調整する姿勢が欲しい。近隣都市の中で、都市計画マスタープランの見直し最終年度を都市計画道路の整備方針(第四次整備方針)の翌年にしているのは小平市だけだ。都市計画道路見直しに市民参加を拒絶したい意図があるのかと考えてしまう(近隣他市の改定年度、小金井市H24年、東久留米H24年、国立H24、東村山H23、国分寺H28、東大和H27)

小平市の都市計画道路24本は、すべて1962年、1963年に都市計画決定したものであり、計画決定から53年の年月が経過している。1963年と現在では、時代が違う。当時は命名されていなかった小平グリーンロードや、都心部への上水道としての役割を終えようとしていた玉川上水などは、都市計画道路を計画する際には、なんの考慮もされていなかった。この時代の計画決定を100%として、「平成228年度3月末の整備率は42.6%であり、計画的な整備の推進が課題」などと市報書くのはおかしい。この点、近隣他市との整備率の比較や小平都市計画道路見直し検討委員会の議論については、小平市都市計画マスタープラン中間まとめを読む(その4) 小平3・3・3により消失してしまう商店街と小平市の果たすべき役割後半に記載したので、ご参照いただきたい。

さて、以下に、小平市がわかりやすく作ってくれた小平市の都市計画道路と優先整備路線の図(原図)と、図に守るべき小平市の環境と衝突している点を記入した図を並べた。

市報の小平市の都市計画道路と優先整備路線の図(原図)

小平市内の都市計画道路

市報の小平市の都市計画道路と優先整備路線の図に、小平市の守るべき環境を追記した図

小平市内の都市計画道路と小平の守るべき環境注釈

玉川上水や周辺の緑地と交差する部分5箇所1)~5)と、小平グリーンロード(多摩湖自転車道)と交差する部分3箇所6)~8)と、小平グリーンロード(野火止め用水)と交差する部分9)と、合計9箇所をあげた。これら交差する都市計画道路がすべて不要などという乱暴な意見を言うつもりはないが、小平市民にとって、大切にしている環境が、都市計画道路の整備より優先されるべき場所も何ヵ所かはあるだろう。また、都市計画道路の施工方法を工夫することで、環境を守る、あるいは、環境破壊を最小にとどめることができる箇所がある。

近隣他市の都市計画道路と守るべき環境が衝突している場合の都市計画マスタープランについては、小平市都市計画マスタープラン中間まとめを読む(その3) 都市計画道路と守るべき自然環境の衝突前半に記載したので参照していただきたい。都市計画マスタープランの改定こそが、市民の意見をヒアリングする最大のチャンスであるので、小平市はこれから始まる地域別構想の中で、逃げずに小平市民の多様な意見を聞いて、都市計画マスタープランに課題として記載して、東京都や近隣市と調整する努力を怠らないでいただきたい。

1)小平3・3・3号線と玉川上水部分の写真

玉川上水交差部_南西側から北東を撮影

立川市の幸町団地が左側に見えるが、小平3・3・3は幸町団地と平行に、写真手前から奥へと玉川上水を斜めに通過。計画通り作られれば、覆われる部分は数百メートルになる。例えば、このような交差部の自然環境が破壊されてしまうことについては、課題として都市計画マスタープランに記載するべきだ。施工方法を工夫することで環境破壊を最小にすることは出来るはずだ。

7)小平3・3・3と小平グリーンロード(多摩湖自転車道)の交差部

11_多摩湖自転車道と重なる

小平グリーンロードの一部である多摩湖自転車道を斜めに交差するため、少なくとも200mは小平3・3・3号線に重なる。写真手前右側から写真奥の左側に小平3・3・3号線は抜けていく。この部分は優先整備路線に指定されたため、H28年度からH37年度までに事業化される可能性が高い。小平3・3・3を南西側に移動するか、多摩湖自転車道を南西側に移動させて、交差部を垂直にすることで犠牲を最小にできる。小平市都市計画マスタープランの中で、「小平3・3・3と、グリーンロードとの交差部分については事業化の際に、整備のあり方を検討する」と記載すべきだ。

ほかにもいろいろ課題があるが、今後、このブログで、他の部分についても写真付きで紹介していきたい。

(文責 神尾直志)

2016年4月24日第5回小平3・3・3号線予定地を歩く会(2016年4月24日 第5回)西武国分寺線東側~あかしあ通り交差部まで

2016年4月24日(日)、午前中の雨も止んでくもり、暑くもなく寒くもない一日、第五回目の小平3・3・3号線予定地を歩く会を行った。今回は何度も小平に来ていただいている江戸川大学の吉永明弘先生が環境倫理、環境工学を教えている仲間の先生を連れて来て下さったり、わざわざ狛江市から自転車で来てくれた方がいらしたりで、13名の参加となった。

4月25日締め切りの小平市都市計画マスタープラン改定中間まとめへの意見募集の直前ということもあり、小平都市計画マスタープランについて書いたブログについて説明してから歩いた。

コースは、西武国分寺線との交差部を見て、小川二丁目地域センター児童館、うちっぱなしゴルフ場から、小平警察署などを見て、中央公民館、小平市役所を経由して、学園東町、仲町の住宅地を見て、小平一中のテニスコート交差部を経由して、あかしあ通りに到着、3時間で終了した。

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西武国分寺線交差部東側から西武線を見る。写真の奥(西側)から手前(東側)に小平3・3・3は通る。西武国分寺線は単線で乗客が多いわけではない。アンダーパスにするのだろうか。

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小平3・2・8号線と小平3・3・3号線の交差部。小平3・2・8号線のための用地買収が進んでいる。

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小川町1丁目に残された貴重な畑が住宅地に変わる。短冊側地割と言われており、南北に細長く畑が残されていたが、住宅地として23区間に変わるようだ。一番北側(手前側)の区画は小平3・3・3予定地。予定地に住宅が建つと、将来、事業化時に買い上げる住宅が増えて、余計に公費がつかわれる。小平3・3・3は写真右側(西側)から、左側(東側)に抜けていく。

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たかの街道と府中街道交差点で神明宮のお祭りの八雲祭の御神輿と遭遇、交差点からたかの街道の北側にむかう御神輿。小平3・3・3は御神輿の先(写真奥)を東西(写真の左右)に交差

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小川二丁目地域センター兼児童館、歩く会では予定地に含まれると説明してしまったが、参加者が小平市に確認してくれたところ含まれないと判明。都市計画図を改めて見ると、建物に平行して手前にある駐輪場までが、予定地でした。小平3・3・3号線は左奥側(西側)から右手前側(東側)へ建物すれすれを通る予定

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小川二丁目ゴルフ場(打ちっぱなし)の小平警察署が左がに見え、その奥に、重なって見える建物が小平市役所。ふたつの建物の写真右側(南側)を手前側(西)から奥(東)に小平3・3・3号線は抜けていくルート

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小平市中央公民館北側の民具庫は写真右奥、写真左奥は小平市役所、正面に西武多摩湖線が見える。西武多摩湖線に交差する。西武多摩湖線は、乗客数が多いわけではない。高架になるとは思えないので、交差部はアンダーパスにするのか。

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学園東町と仲町の境界線。平安窪と呼ばれる窪地。ダイダラボッチの足跡だと参加者が教えてくれた。小平の短冊形地割の畑に見られる防砂林の役割を果たすお茶畑が東西に2箇所あるのがわかる。仲町、学園東町に残された数少ない畑。小平3・3・3は写真の茶畑の先を左右(東西)に横切るように通過する。

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ゆたか保育園。建物が斜めに階段状になっているが、建物の南側(写真右側)が予定地、庭園は予定地であり、大部分がなくなってしまう。

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小平1中の体育館の南側が予定地、写真左側の奥には1中テニスコートがあるが、小平3・3・3予定地になっている。体育館の建物は、斜めになっているが、この角度でちょうど小平3・3・3が通るようになっていて、体育館すれすれのところを小平3・3・3は写真の奥(西)から手前(東)に通る。

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学園東町の小さな公園。あかしあ通りの西側にはいったところにある小さな公園。砂場の上に藤棚があり、日陰をつくっている。写真手前側(北側が予定地)で、公園は小平3・3・3の予定地にあたらない。

今回は、小平を西から東に向かって歩いたが、小平は東が開発が進んでおりすこしずつ農地が少なくなっていることを説明しました。また仲町、学園東町では、西武が昭和初期に開拓したエリアの北側で区画整理が出来ておらず、短冊形地割の農地が宅地化してあまったところが道路になっていることなど説明。南北への移動はしやすく、たかの街道、学園東通りまたは、青梅街道には抜けられるが、東西は移動しづらいという話などをしたら、ブラタモリのようだと、参加者からもいろいろと教えてもらいました。

なお仲町、学園東町の小さな南北道路がたくさんある住宅地に、小平3・3・3が通るが、交差部に交差点をたくさんつくるわけにはいかないので、行き止まりになる路線が増え、近隣住民には小平3・3・3に出るには使い勝手はよい道にはならない。

参加者の主な意見は以下の通り

  • 反対運動でないやり方がいい。
  • 街歩きとしても興味深く楽しめる内容だった。短冊形地割は、貴重な都市農業としてわずかにのこっているが、土地の記憶といえるもの。
  • 都市計画道路は土地収用法の対象とはいえ、執行されることは事例は極めて少ない。都市計画道路の問題は、簡単には解決できる問題ではない。
  • 児童館や、中学校、子どもが遊ぶ公園などが削られることにならないようにしてもらいたい。(小川二丁目地域センター内の児童館はなくなりませんでした。間違った解説でした。失礼しました)
  • 開発と環境の問題。近代以前も人類は開発を繰り返してきた。玉川上水や農地開拓も江戸時代の開発だった。今だけのことを考えてはいけない。通時性、過去と現在と未来がつながっていることを考えないといけない。未来にどうあるべきなのか。
  • まちづくりにもっと市民が関心を持たないといけない。そう簡単に合意が得られるものではない。PDCAサイクルのような見方で、より良い街にしていかないといけない。
  • ブラタモリのようだった。歩く会とっても大事な取り組みだ。歴史の話、いまも土地の記憶となって残されている。
  • 都営団地はたくみに避けて作られていたのが印象的だった。
  • 土地のでこぼこ、地理などが好き。計画は住民の目線になっていないと思う。
  • ブラタモリのようなイベントとして、行い、小平3・3・3のことも知ってもらうようなやり方もあるのではないか。授業で街歩きはフィールドワークとして取り入れている。
  • 幼少期に過ごした街を歩いた。あれこれ語ることで、その価値が改めてわかった。市役所の東側のダイダラボッチの足跡、印象に残った。都市計画のあり方は、どうなのだろうか。
  • 計画は地形とあっていなかったりで、地図の上の検討であって現場を見てつくっている感じがしない。

大学の先生の参加が多かったこともあり、貴重な御意見がいろいろありましたが、”土地の記憶”というキーワードが頭に残りました。短冊形地割などの17世紀の農地の面影や、西武の別荘地開発の区間とその北側のエリアで区画整理されていない住宅地の差など、江戸時代から昭和初期の開発が“土地の記憶”として残っている。

なお次回第6回の歩く会は、あかしあ通りから西東京市境まで約4kmです。5月15日(日)13:30西武新宿線小平駅集合。16:30までとなります。どなたでもお気軽にご参加下さい。詳しくは http://wp.me/P2NeTa-1cs

(文責 神尾 直志)

小平市都市計画マスタープラン改定【中間まとめ】を読む(その3)

小平市では、現在、小平市都市計画マスタープランの改定を進めており、現在、中間まとめが公表されており4月25日まで意見募集している。

前回のその2では、小川駅西口再開発の高度利用の方針の進め方について、情報公開が十分でないまますすめられて、都市計画マスタープランの見直しの中でも“高度化”について議論されていないことについての課題をまとめた。その3は、都市計画マスタープランの検討の中の都市計画道路について、守るべき環境が衝突している場合の市町村の対応について、小平市と近隣市の態度を比較することで、小平市の都市計画マスタープランに不足している点を確認し、見直し検討委員会、小平市議会都市計画マスタープラン全体構想特別委員会の審議が、無作為抽出アンケートに基づいたものになっているかについて考察する。

未整備の都市計画道路と計画の見直し

都市計画道路マスタープランを見ると、未整備の都市計画道路がいかに多いかがわかる。小平市ではこの図が市のホームページにあり、中間まとめにもP48に交通ネットワーク方針図がある。小平市の都市計画道路はすべて、1962年、1963年に計画決定された。この古い道路計画に忠実に整備を進めようとしているのが今の小平市のまちづくりであるが、それはそのまま東京都のまちづくりで、各地で環境問題など軋轢を引き起こしている。

東京都と26市2町は、未整備の都市計画道路について、10年に一度見直ししている。正確には、10年に一度の優先整備路線を選択する過程の中で、必要性が確認されなかった路線を見直し路線としている。また、必要性が確認されたものの特別な事由により検討が必要な路線を、計画検討路線としている。これらは2016年3月に「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)」として公開している。計画決定路線1,394本、3,207kmのうち、H25年度末での整備率は、完成路線1,997km、62%で、第四次事業化計画で見直しされた路線が9本、計画検討路28本が選ばれたが、見直ししたというには数は少ない。なお小平市では、見直し路線も、計画検討路線も1本もなかった。

東京都における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)は法的に位置づけられていない。都市計画道路は、都市計画法の第11条の都市施設にあたる。この都市施設の計画を定める主体者は、第15条に記載があるが、都道府県または市町村となる。「一の市町村の区域を超える広域の見地から決定すべき地域地区として政令で定めるもの又は一の市町村の区域を超える広域の見地から決定すべき都市施設若しくは根幹的都市施設として政令で定めるものに関する都市計画」と記載されており、広域にまたがるもの、根幹的な都市計画道路は都道府県が決定し、それ以外は市町村が決定することになっている。東京都が、10年に一度、区市町を一斉に集めて優先整備路線を決めるという進め方になっているが、それは東京都だけが独自に行っていることであり、法的な枠組みに位置づけられたものではない。

都市計画道路の見直しが始まっている他県と東京都

他県では、都市計画道路の見直しが始まっている。国交省の第8版 都市計画運用指針(H28.4)のP9には、「長期にわたり事業に着手されていない都市施設又は市街地開発事業に関する都市計画については、見直しのガイドラインを定めるとともに、これに基づき、都市の将来像を踏まえ、都市全体あるいは影響する都市圏全体としての施設の配置や規模等の検討を行うことにより、その必要性の検証を行うことが望ましく、都市計画決定当時の計画決定の必要性を判断した状況が大きく変化した場合等においては、変更の理由を明確にした上で見直しを行うことが望ましい」と、都市計画の見直しを推奨している。

埼玉県神奈川県千葉県など近郊の都市では、都市計画道路見直しガイドラインをつくって、市町村主体で見直しを促している。政令都市である川崎市さいたま市千葉市なども積極的に都市計画道路の見直しを行っている。都内でも新しい道路計画の見直しの取り組みが始まっている。調布市では、まちの骨格となる都市計画道路と地区内交通を担う生活道路を一体的に計画し整備を進めるため、平成26年度と平成27年度の2か年で「調布市道路網計画」を策定公開した。東京都の第四次事業化計画と独立して進めている。第四次事業化計画第2章P49から、調布市内には5つの計画検討路線があり、調布市から東京都に申し入れしたことがわかる。

東京都だけ何故、頑なに都市計画道路の見直しをしないのか、2016年1月17日に東京都都市整備局主催の「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)のオープンハウス」という展示イベントに参加して質問してみた。都市基盤街路計画課課長補佐は、「東京は他県とは違う。さらなる成長、発展を続けるために都市計画道路のさらなる整備は必要」という説明だった。「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)」第1章11ページによれば毎年都施行の都市計画道路に約3,000億円、東京の全区市町の施行の都市計画道路に約400億円の予算が使われている。巨大な公共事業には、生業としている関係者も多く、容易には縮小できないのだろう。都市計画法上に、一度計画決定された都市計画が一定期間で事業化に至らなかった場合に、計画が消えるという仕組みがない。国会議員、知事や都議など政治家が動かない限り、当面はとにかく50年以上前の古い計画通りに、都市計画道路をつくりつづけることになりそうだ。

小平市の近隣市での取り組み

東京都の都市計画道路推進のリーダシップに対して、都市計画道路と守るべき環境が衝突している場合の、小平近隣市の取り組みを各市の都市計画マスタープランから見ていく。

小金井市の都市計画マスタープラン(H24)の場合は、全体構想のP35で、野川公園、武蔵野公園の北側にある国分寺崖線(はけ)を通過する都市計画道路3・4・1について変更の可能性の検討と課題としてあげている。東京都の第四次事業化計画で都市計画道路3・4・1は優先整備路線に選ばれている。なお、小金井市のH28年3月28日の本会議で「はけの保存のために、小金井3・4・1号線および小金井3・4・11号線外の優先整備計画の見直し・変更を求める陳情書」が、賛成多数で可決されており、今後の動向が注目される。小金井3・4・1号線、3・4・11号線ともに都施行である。

小金井_H24_道路の段階構成と整備方針_P35

東久留米市の都市計画マスタープラン(h24)では地域別構想のP116では、「本市の財産である南沢遊水地を横切る形で計画されている都市計画道路東3・4・12と、同様に竹林公園を横切る同東3・4・18の整備にあたっては、その環境を守ることのできる整備のあり方が明らかになるまで当該箇所(道路ネットワークの方針図:自然環境を守ることを前提とした区間)の整備を留保し、明らかになった時点において、それにあわせて整備を進めます」という記載をしている。曖昧ではあるが、整備を留保するという強い言葉で環境を守る姿勢を示している。東京都の第四次事業化計画では、該当する区間は優先整備路線に選ばれなかった。なお東3・4・12は市施行、東3・4・18は都施行である。

東久留米_H24_地域別構想_南部_P116

国分寺市の都市計画マスタープラン(H28.2)では、史跡武蔵国分寺跡の歴史文化資源や崖線の緑が集積するエリアと、都市計画道路の国分寺3・4・1がぶつかっているが、P43には、「廃止も含めたあり方を検討する必要があります」と、明記されている。東京都の第四次事業化計画では、該当する区間は計画検討路線としてあげられており、やはり、「廃止も見据えて検討する」(P91)と記載されている。国分寺から東京都への働きかけを行ったのだろう。

国分寺都市マスH28.2_道路・交通_P43

国立市の都市計画マスタープラン(H25)では、具体的にどの都市計画道路と環境の問題のことかは不明であるが、整備のあり方や環境上の配慮などの観点から、計画の見直しの検討が課題であることはあげている。

国立_都市マスH25.2_みちづくり_P35

なぜ、小平市は都市計画マスタープランで課題にふれないのか

小平市はどうであろうか。東京都の第四次事業化計画で優先整備路線に選ばれた小平3・3・3号線の西東京市境から新小金井街道までの区間には、小平市が地域資源として認識しており、水と緑のネットワークとしてあげている小平グリーンロードの一部である多摩湖自転車道と斜めに交差するので、グリーンロードが少なくても200m以上、寸断されることがわかっている。小平市の都市計画マスタープランの中間まとめのP44の記載は、「沿道の土地利用について検討」とだけ記載されているだけ。課題があることにはふれず、都市計画マスタープランの中では目をつぶっている。何故、課題としては認識を都市計画マスタープランに示さないのか? 交差部分を減らすような設計変更を東京都に求めないのか、他市のマスタープランのように、課題としてあげて、最低限「グリーンロードとの交差部分について整備のあり方を検討する」などと記載をすべきだ。

11_多摩湖自転車道と重なる

写真は多摩湖自転車道(グリーンロード)に小平3・3・3号線は、手前(東)から奥(西)に斜めに交差する部分

小平市は、H28年1月28日に行われた小平市都市計画マスタープラン全体構想特別委員会で、都市計画部長が小平3・3・3号線に対して以下の説明をしている。

“その中で小平3・3・3号線(新五日市街道)は、多摩地域の東西交通円滑化に資する骨格幹線道路の一つであるためということでうたってございますから、これは東京都が施行主体となっていきますので、市としてはその整備を見守っていくことになります。
小平市はどういう立場でいるかというと、道路をつくるのはもちろん東京都でございます。これは地域をまたぐ大きな幹線道路ですから、市が必要性云々を言う立場には多分ないのだと思いますが、道路ができたときの周辺の町をどうするか、それはまさに小平市の問題でございますので、地域をどうつくっていくか、具体でいいますと、今、商店街をちょうどまたぐような部分がございます。そこがなくなったときに、周辺の商店をどのように再整備するのか、しないのか。実際には住宅が張りついていますから、急に住宅を除いて商店を建てるのは難しい面もありますが、そこは地域に入っていって、いろんな声を聞いて、まちづくりをしっかり進めていきたいと考えてございます。”

この姿勢は、多摩の近隣他市の取り組みと比較すると、手抜きと言われても仕方ないだろう。守るべき小平市の環境や、影響を受ける小平市民から目を背けている。しかし、都市計画部長が、小平市の最長の商店街で800m以上が東西に続く鈴天通り商店街と、光が丘商店街についても約8割が、予定地にあたることを認識して、再整備について言及しているので望みがある。まちづくりカフェの第7回の街歩きでは予定地は歩いていない。参加者を刺激したくなかったのだろう。しかしその態度は間違っている。商店街が消失してしまうことについて、委員会の中で市議に説明したように、都市計画マスタープランの中で共有すべきだ。歩いて回れる貴重な商店街。小平3・3・3号線の整備が進んだ後は、全く違う姿に変わるのだ。整備後のまちづくりのあり方について、都市計画マスタープランで住民の意見を聞いて、どう整備していくのかの方針について地域別構想に記載すべきだ。

07_光が丘商店街北側

写真右側(北側)が予定地。鈴天通りと光が丘商店街併せて800m程度続く、個人商店街の通り。

見直し検討委員会の議論から、道路整備率について

さて、見直し検討委員会での都市計画道路の議論を見る。見直し検討委員会の第5回の会議要録で議論があった。P13から委員Dの意見を抜粋する。

“都市計画道路の整備状況に関して「多摩地域の都市計画道路の整備は 60%程度進んでいますが、本市の都市計画道路の整備は40%弱にとどまり、 道路整備の必要性は依然として高い」というロジックには違和感がありま す。計画が立っているから、周りのエリアに追いつかなければならないと言っているのか、市民の要望が高いという事実があるのか、その点がよく分か りません。 これまでの話からすると、市民から「交通渋滞が酷いから道路を整備して ほしい」という要望はあまり聞こえていないような印象があります。上の「小平市の望ましいまちの姿について」というグラフでは「道路や公共交通 が整備され」という評価があり、加えて「歩行者や自転車の交通にもやさし い」という評価は私も同意するところです。つまり、そこではなくて、40% の達成率だからさらに達成率を上げるという考え方には違和感があります。”

50年前の計画決定に対する整備率が低いから整備が必要といういうロジックを否定しており、官僚的な発想に釘を刺している。松本委員長の御意見は、以下の通り。

“希望的に言うと、周辺の方々を含めて、どのようなつくり方をするのか等 をきちんと詰めた上で計画をつくっていくような、「市民に喜ばれるものとして整備する」という意思が計画に反映されなければならないと思います。 この文章は、東京都が決めたからつくるという前提で、40%の達成率では少ないので60%まで努力するというようにも受け取れるので、そうではなくて、「これからは周辺環境も含めて良いものにしていくという趣旨で、ネッ トワークも良くなるし、市民にとっても良いものになる」という観点から取り組んでいく、そういう整備における市民協働の環境整備を目指すと書かれ た方が良いと思います。”

ところが、公開された中間まとめのP18には、他市と比べて整備率が低いから整備することに拘っていることがわかる。どうしてもこれを書かないと気が済まないのだろうか、もう少し見直し検討委員会の意見を受け容れるべきだ。

“幹線道路の整備は、渋滞の解消だけでなく、歩道、自転車道、沿道の植樹による緑の確保、 延焼遮断帯としての防災性の向上、沿道を活用したにぎわいを醸成するなど、多くの効果をもたらします。本市の都市計画道路の整備率は40%弱にとどまり、多摩地域の都市計画道路の整備率が 60%程度まで進んでいることからも、歩車道が分離されている道路ネットワークの拡充は、まちづくりにとって重要なものとなっています。”

下図は、「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)」の第1章P10に記載がある。国分寺は22%、東村山は19%、東大和市は67%、国立は39%、小金井は45%、東久留米が57%。小平市は他市と比べて特別に道路事情は悪いだろうか。では、22%の国分寺は、市民は道路が悪く住みづらい、移動しづらくてどうしようもないのだろうか? 小平市より大きく劣るのだろうか? 50年以上前の計画に対する整備率にこだわるのはナンセンスだ。

多摩地区の整備率

都市計画道路の整備率について取り上げてみたが、学識経験者や市民からなる見直し検討委員会と行政の間にも大きな溝があることがわかる。しかし、見直し検討委員会の皆様にはぜひとも粘り強く、小平市に働きかけて頂きたい。

無作為アンケートの自由記述意見から既存道路整備の課題を考える

最後に、都市計画マスタープランを見直しするに当たっての、無作為抽出アンケート自由記述について分析する。自由記述255件の意見のうち58件が道路に関する意見であったが、そのうち「道路」そのものに関わる部分だけを抜粋した54件が何を課題としているか、以下のように分類した。54件と異なる意見はさらに細分化して1項目としている。また1項目が複数に該当することもあるので、総数は合わないが、どのように分類したかは、詳しくは無作為抽出アンケート結果の自由記述、道路部分について抜粋を見て頂きたい。無作為抽出という方法は、無作為であるが故に、市民参加したい一部の強い市民の意見に偏らないというメリットがあり、その意味で市民の普遍的な意見を表していると言えるので、改めて取り上げてみた。

  • 都市計画道路の新設に肯定的 8件
  • 青梅街道・五日市街道などの既存幹線道路、たかの街道などの生活道路の整備 22件
  • 歩道、自転車道の改善 26件
  • 幹線道路と西武線踏切を高架やアンダーパスなどで撤去 4件
  • 3・2・8号線に否定的で、雑木林を守ってもらいたい 9件
  • その他 8件

既存の幹線道路、生活道路とその歩道・自転車道に課題があることがわかる。この結果は、その1でも述べた無作為抽出アンケート結果の「市全体のまちづくりの満足度と重要度」の結果とも近い。既存の道路に十分な幅員がないことが根本にある。小平市が主催したH28年4月7日(木)午後1時から東部市民センサーで行われたまちづくりサロンに参加して、小平市の担当者の話を聞いた。「既存の道路や歩道、自転車道の整備には、労力もお金もかかる。(強制力のある)都市計画道路を整備する方がすすめやすい」という説明をしていた。

確かに都市計画道路は事業化すれば、任意による用地買収を行い、最終的には土地収用法が適用でき、整備を確実に進めることが出来る。しかし、自分が生活で移動するルートでない場所に都市計画道路が出来ても、歩行・自転車の場合は、遠回りになって解にならない場合もある。

既存の道路の整備は、何が難しいのか、例えば、府中街道のたかの街道から青梅街道までの間は、1994年ごろ民家や農家にセットバックの協力をしてもらい、拡幅、歩道整備がされた。東京都がどうやって行ったのかは不明であるが、やればできるのだ。小平市民等提案型まちづくり条例や地区計画で、自宅を建て替えるときに、1m~2m、セットバックしてもらうようなルールをつくることは考えられないだろうか。さらに小平市がセットバックに協力いただける沿道の住民から土地を高く購入する条例のようなものでサポートすれば、協力してくれる住民もいるのではないだろうか? 土地を供出してくれた住民には、小平市が表彰したり、モニュメントに名前を刻むとか、実現出来ないのだろうか? そんなにゆっくりやったら、いつまでもたっても完成しないと言われるかもしれないが、都市計画道路も計画決定から53年経過して、整備率40%と進んでいないことを考えれば、既存道路の整備も同じ事だ。

小平市には、硬直化した考え方でまちづくりを進めるのではなく、多摩地区の近隣他市のやり方も参考にしながら、まちづくりの中で発生している都市計画道路と自然環境や商店街が衝突しているという課題について、都市計画マスタープラン見直しの中で、市民と情報を共有し、解決方法を一緒に見つけるため協力を求め、少しでも自然環境、農地、住環境、商店街などをつぶさないまちづくりを目指してもらいたい。

(文責 神尾 直志)